SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

MarkeZine Day Spring 2010レポート

「ファーストビュー=重要」は都市伝説!?
サイト別・ユーザー属性別にユーザー行動をミエル化


「ファーストビューが重要」は都市伝説!?

 例えば、Yahoo! Japanのページは最上部を右に見ていって、次に下に流れて、右を見ていくF字型で見られていると言う方が居ます。

 また、ユーザーがサイトに入ってきた時には、下の図で四角に囲ってあるファーストビューの部分しか見ないので、重要なコンテンツはすべて四角の中に置くべきだと言う方も居ます。

 本当にそうなのでしょうか。私どものデータで実際に検証して行きましょう。

 国立博物館のサイトの事例を見ますと、F字型の論理に反して、右上のスケジュールや、会場へのアクセスといったコンテンツが見られています。

 次にニュースサイトですが、上の部分はほとんど見られずに、記事部分だけ真っ赤になっています。

 この例から、ファーストビューの方がむしろ見られていないことが分かります。こうした分析を役立てている例として、着物の通販サイトが挙げられます。

 着物は単価が高いので、白枠の部分でイメージを訴求するようにFlashを置いているのですが、実際にクリックされているのは、Flashの下にある着物の種類やサイズ、価格での絞り込みのところだと分かります。

  Flashへの反応がないことが分かりましたから、リニューアルしてFlashのスペースを狭くし、左側に「3分で着られる着物」「まとめ髪」といったコンテンツを配置しました。

 リニューアルの結果、満遍なくクリックされるようになり、トップページから運営者が力を入れて作った各コンテンツへ、バランスよく誘導できるようになりました。

次のページ
ユーザー属性と掛け合わせることで最適化の精度UP

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
MarkeZine Day Spring 2010レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/04/07 14:25 https://markezine.jp/article/detail/9909

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング