「ファーストビューが重要」は都市伝説!?
例えば、Yahoo! Japanのページは最上部を右に見ていって、次に下に流れて、右を見ていくF字型で見られていると言う方が居ます。

また、ユーザーがサイトに入ってきた時には、下の図で四角に囲ってあるファーストビューの部分しか見ないので、重要なコンテンツはすべて四角の中に置くべきだと言う方も居ます。

本当にそうなのでしょうか。私どものデータで実際に検証して行きましょう。
国立博物館のサイトの事例を見ますと、F字型の論理に反して、右上のスケジュールや、会場へのアクセスといったコンテンツが見られています。


次にニュースサイトですが、上の部分はほとんど見られずに、記事部分だけ真っ赤になっています。

この例から、ファーストビューの方がむしろ見られていないことが分かります。こうした分析を役立てている例として、着物の通販サイトが挙げられます。

着物は単価が高いので、白枠の部分でイメージを訴求するようにFlashを置いているのですが、実際にクリックされているのは、Flashの下にある着物の種類やサイズ、価格での絞り込みのところだと分かります。
Flashへの反応がないことが分かりましたから、リニューアルしてFlashのスペースを狭くし、左側に「3分で着られる着物」「まとめ髪」といったコンテンツを配置しました。

リニューアルの結果、満遍なくクリックされるようになり、トップページから運営者が力を入れて作った各コンテンツへ、バランスよく誘導できるようになりました。