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アイレップの現場担当者に聞く「アクセス大幅向上作戦」

Web解析ツールで実践すべきたった2つの事柄


サイト内コンバージョン率の最大化

 続いて「サイト内コンバージョン率の最大化」だが、これは流入ユーザーにできるだけ多くコンバージョンしてもらうための施策となる。その際に最も留意すべきは「その時々のユーザーのモチベーションに対し、適切なコンテンツを提示できているか」である。

 具体的に見るべき指標としては、

  • ランディングページの種類と流入数
  • ランディングページからのユーザー動線
  • 離脱ページの種類と離脱数

 といったものが挙げられる。

 これらのデータを「その時点でのユーザーモチベーションに対して適切なコンテンツを提示できているか」という観点で分析し

  • ランディングページと整合性の高い広告クリエイティブの作成
  • 離脱が多いページのコンテンツ見直し
  • 離脱が多いページへ至るまでの導線見直し

 といったアクションを行っていくとよいだろう。以上が「サイト内コンバージョン率の最大化」の考え方である。

流入ユーザーの最適化 vs サイト内コンバージョン率の最大化

 ここまで「流入ユーザーの最適化」と「サイト内コンバージョン率の最大化」という観点でWeb解析ツールの活用の仕方を紹介してきた。これらは両方併せて行うのが理想的なのは言うまでもないが、様々なリソースの関係上、そうもいかないケースもあるだろう。

 その場合、基本的には手を付けやすいところから行えばよいと思うが、どうしても迷う場合は「サイト内コンバージョン率の最大化」から始めてみることをおすすめする。一般的に、流入がコンバージョンに繋がりやすいサイト構成にした後に、流入の強化にコストを投じた方が、コスト効率がよくなると考えられるからだ。

ストーリーを作る

 「流入ユーザーの最適化」と「サイト内コンバージョン率の最大化」を両方推し進めて行くとそれらが決して独立したものではなく、個々に影響しあう存在であることもわかってくるだろう。それはWebサイトを使ったマーケティングが、世の中のユーザーの興味・関心に対するアプローチからコンバージョンに至るまでの一連のストーリー作りに他ならないからだ。

 適切なユーザーに適切なアプローチを行い多くのユーザーに笑顔でコンバージョンしてもらう、そんなユーザーとWebサイト運営者の両方が幸せになれるストーリー作りにWeb解析ツールは必ず役立ってくれることだろう。

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この記事の著者

高木 龍平(タカギ リュウヘイ)

株式会社アイレップ グローバルオペレーショングループマネージャー。

1976年生まれ。2000年早大理工卒業後、EDSジャパン(現 日本HP)を経て2005年アイレップ入社。各種マーケティングツールの開発、Web解析業務に従事した後、現在は海外へのソリューション提供を画策中。

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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/06/16 18:33 https://markezine.jp/article/detail/10145

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