キャンペーン実施時のTwitter分析手法
キャンペーンの告知媒体としてTwitterを使うことも、最近では増えてきました。自社サイトでアクセス解析ツールを使った分析を既に行っているのであれば、(正確には数値を取得できないものの)Twitterもキャンペーンの流入口の1つとして考え、集客効果(流入数・コンバージョン数・CVR)などを見てみましょう。
しかし、Twitterではそれ以外の情報も取得できます。具体的には次のようなものです。
- キャンペーン開始と終了時のフォロワー数
- Twitterでの言及数
- 紹介のされ方
- ポジティブ/ネガティブな意見の件数
数値だけではなく、こういった定性的な情報も残しておきましょう。また、定型の記録用フォーマットを作ってしまうのも良いかもしれません。記録を残しておく事で、どのようなキャンペーンがTwitterを利用する層にインパクトが大きいのかを把握できます。
1つ例を見てみましょう。株式会社リクルートが50周年を迎え、ここ50年の出来事を振り返るサイトを立ち上げました。下記は、Twitter上で言及されたサイトの感想です。

- これ面白い.家帰ったらみる
- 素敵。おしゃれで楽しい
- リクルートのwebサイトの作りこみがとんでもない。ラーメン一杯の値段をずっと追い・かけてしまう。音が出ます。
- たしかにすごいし情報量は圧倒的。でも力を注ぐ場所を間違えているような気がする。
- コレをヒントに面白いこと想いつきました!!!感謝!!!
- このサイトすげえよ。
割と好意的な意見が多いようです。
Twitter上での競合分析
自社分析を行った上で、次に行いたいのが競合分析です。競合のサービス・キャンペーンやプレスリリースがどのように受け止められているのか、そして自社で競合の不満部分を解決するようなサービスを持っているか、あるいは作成するべきか、など得られる情報は多岐にわたります。
競合のデータ取得方法に関しては、「ブランド分析」の考え方と基本的に一緒です。競合の会社名やサービス名のつぶやきを定期的にチェックしましょう。
大切なのは、競合サービスのユーザーの声から学ぶことです。競合の成功/失敗事例をストックしておき、ぜひ自社の広報活動にその内容を反映させてください。また、競合のサイトやサービスでよいところがあれば、それを企画や開発のチームに伝えましょう。ユーザーの声を直接見せることが大切です。社内で人を動かす場合に大切なのは、Twitterのようなユーザーの生の声です。
競合のパソコンメーカーが新しいノートパソコンをリリースしたと想定してみましょう。その場合、新しい機種のスペック表やデザインなどを競合のサイトで調査、さらにメディアが発表した記事の感想をはてなブックマークでチェック、Twitterで商品名を検索してその反応を見る、といった横断的な分析が重要になります。
競合に対するユーザーの声は、今までは入手が難しいところがありました。しかし、Twitterを使えば、競合の新製品発表会の様子がつぶやかれたり、社員のつぶやきがあったりするかもしれません。
競合分析を通じて、良いところ・悪いところを見つけ、自社で活用をしてください。