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Omniture Summit 2010総力レポート

FacebookとBlackberryの現状 ― Omniture Summit 2010基調講演レポート


Blackberryが圧倒的シェア、米国スマートフォン市場の現在

 続いて、Blackberryを提供するResearch In Motion(以下、RIM)のアラン・ブレナー氏が登壇し、スマートフォン市場の現状と今後について語った。

Blackberryプラットフォーム バイスプレジデント
アラン・ブレナー氏
>Blackberryプラットフォーム バイスプレジデント アラン・ブレナー氏

 まず、世界で昨年発売された携帯電話の1/6がスマートフォンであり、米国における全携帯電話端末の15%がスマートフォンであるというデータが示された。その中でもBlackBerryが最も高いシェアを誇る。現在、Blackberryの契約台数は3,600万台。そのうち61%が個人による契約であり、昨年は出荷台数が60%増加したという。

米国における携帯市場のシェア
米国における携帯市場のシェア

 また、2014年までに4億670万台が発売され、スマートフォンの販売台数がノートパソコンを超えるという予測もあるという。

スマートフォンをユーザーの利用動向

 次に、スマートフォンユーザーの利用動向に関するデータが提示された。

ブラウジング

 スマートフォンユーザーの35%が日常的にWebサイトのブラウジング行っており、今後3年のうちにモバイルからのウェブアクセスが、デスクトップPCからのアクセスの4倍以上になる予測がある。

ソーシャルネットワーク

 現状、Facebookのトラフィックのうち25%が携帯端末からであり、Blackberry用Facebook利用者のうち、60%が“毎日”アクセスしている。また、Twitterは、PCの約2倍のアクセスがモバイルからある。

アプリケーション

 2014年までに65億回のスマートフォンアプリケーションがダウンロードされると予測されている。現状、ソーシャルネットワークやインスタントメッセージといった「コミュニケーションアプリ」と、地図・天気・店舗検索・交通情報検索といった「位置関連アプリ」が主にダウンロードされている。

 「こうしたアプリケーションの分野はマネタイズのチャンスであり、世界レベルで急速な成長を遂げているため、まだまだビジネス拡大の可能性がある。そのためにも、アプリケーションの分析は非常に大切なポイントだ」とブレナー氏は指摘する。

モバイル広告の可能性

 eMarketerの試算によると、モバイルサイト上の広告とアプリケーション内広告をあわせた総広告費が2012年には200億ドル(約2兆円)を超えるという。しかし、「現状では、その効果測定ができていないことが広告主の出稿をためらわせている」とブレナー氏は指摘する。なお、BlackberryではOmnitureのツール、各アドネットワークと連携して、シームレスな広告サービスを提供することで、広告効果の計測を実現しているという。

アクティブユーザー5億人! Facebookの現状

 続いて、Facebookのダン・ローズ氏が登壇し、Facebookの現状やキャンペーン事例について紹介した。

Facebook バイスプレジデント
ダン・ローズ氏
Facebook バイスプレジデン ダン・ローズ氏

Facebookの利用状況

 3月初旬時点でのFacebookの月間アクティブユーザーは、PCで4億人、モバイルで1億人、計5億人にも上る。各ユーザー平均130人の「Friends(mixiで言うマイミク)」がおり、ユーザーの50%が毎日利用しているという。Nielsenの調査によると1ヶ月の平均利用時間は7.02時間。Yahoo!が2.28時間、Googleが2.05時間なので、驚異的な数値と言える。

 また、年代別のユーザーのボリュームは次のようになっており、最近では35歳以上のユーザー層が最も増えているという。

年代別のユーザーボリューム
12歳~17歳 14%
18歳~24歳 32%
25歳~34歳 28%
35歳以上 27%
facebookが利用されている地域を示した図
facebookが利用されている地域を示した図

企業のFacebook活用事例

 Facebookを活用したプロモーション方法は大きく分けて2つある。

 1つは企業がアカウントを作成し、ユーザーとコミュニケーションをとる方法。自社ページでは、テキストや画像などによる情報提供のほか、ソーシャルアプリケーションを作成して設置するといったこともできる。

 もう1つは、各ページに設置されている広告枠に出稿する方法。Google AdWordsなどと同様、出稿主が管理画面にログインし、広告のクリエイティブやリンク先URL、表示させたいユーザーの年齢や地域といったターゲティング情報を設定する。出稿した広告に対する効果測定の仕組みも用意されている。

 企業がFacebookを活用するメリットについてローズ氏は次の3点を挙げる。

  • リーチが広いこと
  • コネクションを作れること
  • 大勢の人に影響を与えられること

 活用している企業の例として、スターバックスやVitaminWater、adidas originalなどの事例が紹介された。

Starbucksは、Facebook上でリサイクルキャンペーンの告知を行うなど積極的に活用
Starbucksは、Facebook上でリサイクルキャンペーンの告知を行うなど積極的に活用
VitaminWaterは、新製品の名前決めコンテストを実施
VitaminWaterは、新製品の名前決めコンテストを実施
adidas originalは国ごとにコンテンツをローカライズしている
adidas originalは国ごとにコンテンツをローカライズしている

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2010/05/06 15:57 https://markezine.jp/article/detail/10256

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