SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

“地域to全国”に続くサクセスストーリーは“地域to地域” 地域企業にオススメなYahoo!リスティング広告活用法


 こだわりの商品・サービスを自社サイトで日本全国に向けて販売して売上アップ。地域企業のサクセスストーリーと言えば、そんなシナリオばかりに注目が集まっていた。だが、最近のトレンドは“地域to全国”ではなく“地域to地域”なのだとか。ヤフー株式会社BS本部マーケティング部の水谷美由紀氏に、地域企業のWebサイト運営を成功に導くヒントを聞いた。

"地域という武器"が活かしきれていない現状

 「インターネットには地理的な制約がない」。そう言われてはいるものの、どうしても超えられない壁はある。伝わってくる情報の厚みは、どうしてもネット企業が集中する首都圏に偏りがち。自然とネット活用の取り組みも、関東の企業からトレンドが生まれている。

 例えばYahoo! JAPANの提供しているYahoo!リスティング広告。2002年から始まっている定番の集客手段でも、地域によって利用率は極端に違う。便宜上、関東でECサイトを運用する企業の利用率を1とすると、地方での利用率はおよそ0.3~0.5程度。まだまだ地方には、十分なポテンシャルを秘めたままWebを活用できていない企業が多いようだ。

 関東以外での利用が遅れている要因として、まずは前述のような情報伝達の違いが挙げられる。Yahoo! JAPANは関東並みの情報を提供できるようにしようと、2007年にはオンライン代理店制度を導入。地場に強い広告代理店とパートナーシップを結ぶことで、Yahoo!リスティング広告の認知・理解を広めてもらおうと努めてきた。それでもまだ関西と関東を比べると、関西圏で活動しているオンライン代理店は社数にして5分の1程度にとどまっている。

 Yahoo! JAPANはほかにも、地場産業をテコ入れしたい商工会議所や第三セクターが主催するセミナーに積極的に参加、今年4月にはYahoo! JAPAN主催で400人規模のセミナーを福岡で開催した。さらに自社の営業網も広げようと、大阪に続いて名古屋、さらに2009年11月には宮城・福岡で支社をつくった。そうした取り組みの結果、ここ数年、地域企業での導入数は関東を数十%程度上回る伸び率を示してはいる。ただ既に触れたように、まだ関東ほどの利用率には達していない。

 ヤフー株式会社BS本部マーケティング部の水谷美由紀氏(写真左)は、地域企業が先行する都市部の企業に引け目に感じてしまっていることも導入が進まない要因の1つではないかと分析する。

 「インターネットの魅力としては、日本全国を相手にビジネスできる点を挙げていただいております。ですが、逆に考えると全国が競争相手になってしまうということ。せっかくサイトを作っても、先に取り組みを始めている企業に負けてしまうのではないか、と考えて二の足を踏んでしまう企業様が多いようです」

 だが、“地域”という武器を活かすことで先進的な企業に負けない、あるいは先進的な企業と競う必要がないWebマーケティングも可能だと水谷氏は語る。水谷氏が紹介してくれた地域企業ならではのサイト運営の成功事例を見ていこう。

【お知らせ】
MarkeZine Day 2010 OSAKAのヤフー社講演資料が特別にダウンロード可能です。参加者から高評価を得た資料を見たい方はこちらへどうぞ!

次のページ
独自の商品力と検索の地域トレンドをつかむことが“地域to全国”の成功のカギ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2010/08/23 13:08 https://markezine.jp/article/detail/10549

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング