連動広告の可能性
では、実際のところ、どうなのでしょう? デジタルとアナログはDRMでは連動できないのでしょうか? もちろんそんなことはありません。
例えば、最近のTVやポスターの広告で「続きはネットで」「検索サイトで『●●●』をクリック」というような表記を見かけませんか? このようなWebサイト連動型のメッセージがひとつの回答になっているのです。つまり、既存のアナログ媒体での情報提供だけでConsumerの中からProspect層を集めるよりも、そこにワンステップ付け足し、Webのようなデジタル媒体で詳細情報を与えてより確実にリストを収集する方法です。
最新の広告効果調査でも、この手法が効果的であることは証明されています。TV・新聞・雑誌・ラジオなどの広告媒体をきっかけにした「企業・商品・サービス」のネット検索経験では全体の83%が「検索経験がある」と答えていますし、そのうち半数以上(43%)が「何度も検索経験がある」と回答しているそうです(WebAd Times「インターネット広告に対するユーザ行動調査」参照)。
接点機会は多いものの説明不足になりがちなアナログと、接点機会は少ないが詳細な情報とエンタテインメントを与えられconversion(態度変容)に結びつけやすいデジタル…それぞれの長所を組み合わせることにより、遷移を経る度に萎えていくユーザーのモチベーションを再びアップさせることも可能になります。店舗での人的な説明なしに複雑な商品(サービス)を提供したい場合には、このようなフローは大いに有効でしょう。

