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ポストmixiの大本命!? ミニブログ「twitter」をご存知ですか


ミニブログ成功の障壁

 一方で、ミニブログを成功するサービスとして定着すると仮定したとき、ひとつだけ残っている問題がある。それは、ミニブログを有意義な広告媒体として育てるために何をしなければならないかという点だ。非常に短い文を投稿するミニブログのポストと、このポストにつけられるコメントのみに頼っていては、グーグルアドセンスのテキストマッチングエンジンがうまく作動することはできないだろうと予想できる。

 その上、テキストマッチングが成功し、関連性が高い広告表示がある程度成し遂げられたとしても、チャッティングサービスと類似したミニブログでは関心の移り変わりが非常に激しく、テキストマッチング広告がユーザーたちの注目を集めてクリックされる可能性は極めて低いと予想できる。

 もちろん、企業がブログを利用したマーケティングに積極的に乗り出している前例に照らし合わせ、企業側がマーケティングの一環としてミニブログを利用し顧客との関係構築を試みる可能性は非常に大きい。だが、これだけではミニブログが広告媒体として独立的に有意義となる可能性が非常に低いと予想できる。

 究極的にはミニブログだからこそ可能な新しい形態の高い広告効果を持つモデルが出てこない限り、ミニブログが本当の成功を収めるのは難しい。このようなことからも、現在ミニブログサービスのオープンを準備している企画者たちは、この部分に対する悩みで、しばらくは眠れない夜を過ごさなければならないのではないだろうか。

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この記事の著者

朴 世鎔(パク セヨン)

ニューヨーク州立大学校でMBAを取得後、韓国の最大手広告代理店である第一企画に入社。インターネットポータル企業(Lycos.co.kr、Nate.com )コンテンツ企画チーム長を経て来日。2003年から2005年までオンラインストレージサービスやオンラインゲーム関連企業で企画部部長として勤務。2006年1月に株式会社Ascent Networksを設立し、現在に至る。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2007/05/02 11:34 https://markezine.jp/article/detail/1086

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