(2)ブレンディッドサーチで優位に
TVで見た情報を検索する人が多いように、ソーシャルサイトで見た情報を検索するケースが増加しています。Facebookやツイッターが検索結果に表示されるようになったため、それらのコンテンツの対象となるのはソーシャルメディア内のメンバーだけでなく、検索ユーザー全体に広がってきました。
ソーシャルメディアと言うと、ミクシィ、グリー、facebookなどのSNSや、日本でも急成長しているツイッターが頭に浮かぶ方が多いと思いますが、YouTubeなどの動画共有サイトやFlickerのような画像共有サイト、ブログ、ブックマーキングサイトなどもソーシャルメディアです。
ご存知のように日本のヤフーやグーグルでは、検索結果にWebページだけでなく画像や動画、ニュースなどを含むブレンディッドサーチ(グーグルではユニバーサルサーチと呼ぶ)が展開されています。ブレンディッドサーチが開始されてから、「10位以内にランクインするのが難しくなった」という声をよく聞きますが、これは自社サイトだけでSEOを行なっているからです。
ソーシャルメディア上に作成するコンテンツをそれぞれ最適化していくことで、自社サイトではどうしても上位にランキングしないキーワードでも、動画やブログなどを1ページ目に載せる事ができます。さらに努力すれば、検索結果10位のほとんどを自社の関連コンテンツで埋め尽くす事も可能です。これができれば、ただ上位にランキングするだけでなく、検索結果から競合サイトに流れるトラフィックを減少させる事にもなります。
赤枠:自社のWebページ3件、フェイスブックページ、動画、画像
黄枠:ウィキペディアページ、関連ニュース記事

(3)市場を把握し、コンテンツに活かす
ソーシャルメディアの一般的なマーケティングへの活用方法は、キャンペーンや新製品を発表する広報手段としての活用と、市場を理解するための会話調査だと思います(最近では、一歩踏み込んで、会話に参加する企業も増えてきました)。
広報手段として活用する場合に、コンテンツを最適化し、アンカーテキストとリンク先ページを検討する必要性については前述のとおりです。では、会話調査の結果はサーチマーケティングにどう活かせばいいでしょうか。次のような言葉を調査することをお勧めします。
社名、商品名、競合の社名、競合の商品名、関連人物名(社長、自社コマーシャルのタレントなど)、自社のキャッチコピー、SEOのキーワード、時期的な関連ワード(リコールの部品名など)
使われた回数だけでは理解に繋がらないので、これらがどのように会話に出てくるかを調べます。その結果を参考にコンテンツ(Webページ、ブログ、動画など)を作成すれば、話題に上っている言葉が検索された場合に、見せたい情報を市場の反応に応える形で提供できます。