SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究

セカンドライフ超え? 群雄割拠する3次元仮想世界


群雄割拠する3次元仮想世界

 3次元仮想世界と聞くとSecond Lifeを思い浮かべる人が多いかもしれないが、Makena Technologiesが提供する「There」など(下図)、いくつか登場しつつあるSecond Life以外のプラットフォームも興味深い。また、豊富な実績をもつThe Electric Sheep Companyのような3次元仮想世界専業の制作会社の存在も、新鮮に感じられる。

Second Lifeより馴染みやすい「There」のグラフィックはデ★ズニー風?
ペプシやMTVのキャンペーンでも使われ始めている

 さて、VW2007の主な内容は、各社の3次元仮想世界サービスの紹介と3次元制作会社による事例紹介だ。Second Life以外にも様々な仮想世界サービスのプレゼンテーションが行われたが、多くの場合、プレゼンテーションの構図はやはり、Second Life 対 その他プラットフォーマーとなった。

Second Life以外の主な仮想世界サービス。
面白いプラットフォーマーもたくさん出始めた

mindark 社が提供する仮想世界「Entropia Universe

 それではここで、3つの仮想世界(There、Entropia、Multiverse)そのれぞれの特徴について、永松氏に聞いてみよう。

 「まずThereの特徴は、Second Lifeと比べてユーザーの平均年齢が低い、導入にあたってのパソコンのスペックが低いといった点。また、運営会社であるMakena Technologies社のポリシーとして、企業の参入が自由なSecond Lifeに対して、Thereでは企業の参入にあたって許可制を取っているのも特徴です。よりセキュアな3次元仮想世界であると、安全面での強みをアピールしていました。

 一方Entropia Universeは仮想の「惑星」を舞台にした3次元仮想世界で、MMORPG的なゲーム性が強いのが特徴です。もちろんゲームとはいえ、リアルマネートレードを積極的に採用しているなど、経済社会のリアルさはしっかり構築されています。

 また、企業や大学などがそれぞれオリジナルの3次元仮想世界を構築できるのがMultiverseです。参加企業は、Multiverseのプラットフォームを活用して、ゲームやコミュニティなど目的に応じた3次元仮想世界が作れるんです。Multiverseが提供するクライアントソフトとIDがひとつあれば、どの3次元仮想世界でも利用可能なことなど、プラットフォームとしての利便性も強く訴えていました」(永松氏)

The Multiverse Network社が提供する「Multiverse

次のページ
仮想世界はこれからどうなるのか?

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2007/04/27 21:32 https://markezine.jp/article/detail/1129

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング