背後では何が行われているのか
では、アレクサ・ツールバーがInternet Explorerにインストールされているときに背後で何が起こっているのか、簡単に見てみましょう。ブラウザからインターネットへのアクセスを監視するようなプログラム(プロキシ)を設定した上で、Internet Explorerから適当なWebサイトをアクセスしてみます。
実験では、なるべく読み込むファイルの少ないサイトがわかりやすいので、グーグルのサイトにアクセスしてみました。その際に、Internet Explorer(の中のアレクサ・ツールバー)から、以下のようなリクエストが、http://data.alexa.com/ というAlexaのサイトに向かって送信されていました。
アレクサ・ツールバーがアレクサに送信していたデータ
GET /data/**************?cli=10&dat=snba&ver=7.2&cdt=********&url
=http://www.google.co.jp/ HTTP/1.1
(注)上記のリクエストにはブラウザの解像度などいろいろな情報が含まれているのですが、私のPCに固有の部分は***で隠してあります。
送られているリクエストの末尾には、IEで開いたグーグルのURLが含まれていますね。これを受け取ることで、Alexaは、あるユーザがこの時刻に、グーグルのトップページに一回アクセスした、ということを知ることができるわけです。つまり、ネットサーフィンでページを切り替えるたびに、新たに表示したページのURLが全部、Alexaに送られています。
あとは、世界中のツールバーユーザから送られてきたこのようなデータを集計し、グラフも作ることで、これまで見てきたような統計情報が提供できている、というわけです。次のページで紹介する、アレクサ・ツールバー互換ツールも、この同じ情報を自分で組み立てて送ることで、引き換えにオリジナルのツールバーと同様のランキング情報などを得るようにできています。