正当性証明と可視化は安心安全のメッセージ
インターネットを利用する際、ユーザーは新しいタブを開いたり、Webサイトに戻ったりするなど、今アクセスしているページから簡単に離脱して、別のWebサイトに移動できてしまう。しかも、検索によって代替製品をすぐに見つけられると思っているユーザーが大半だ。
ゆえに、そのようなユーザーに正当性を示し、“多分大丈夫だろう“という感覚から“ここなら安心”という納得を直感的に感じてもらうことが求められる。
ユーザー向けメッセージとしての安全の可視化では、より分かり易くすることで、透過的な企業メッセージとして伝えることができる。
また、ROIにおいても数字に置き換え可視化することで、ROI向上にどの程度貢献しているのかを評価することができる。「セキュリティは守るだけでなく、資料請求数増加、売上増加など、ポジティブな施策にも活かせる。これがセキュリティの新しい考え方だ」と表現した。
進化するEV SSL証明書が実現する、安心して利用できるインターネットへ
最後に平岩氏は、SSL証明書に追加される新機能を2つ紹介した。
VeriSign Trust Seal(マルウェアスキャン)
Webサイトに埋め込まれたマルウェア(悪意のあるソフトウェアやコード)を検知するためのスキャン機能。サイトでマルウェアが検出された場合は、Web担当者へ通知をする。また、マルウェアスキャンされて問題がないことは、ユーザーからも確認可能となる。
VeriSign Trust Seal(シール イン サーチ)
検索エンジンの検索結果画面に、正当性を示すマークが表示される。マルウェアスキャンがされてリンク先URLに問題がないことがわかり、万が一、なりすまされた場合にもシールの表示を基準にして識別できるようになるため、SEOポイズニング対策としても機能する。また、検索エンジン上でサイトの安全性を証明できるため、トラフィック増も期待できる。
ベリサインは今後、EV SSL証明書から始まり、2011年の上半期を目処にすべてのSSLサーバ証明書に新機能の対応を開始していく予定だと明かした。