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具体例で理解する検索連動型広告再入門

敬遠しがちなGoogle AdWordsディスプレイネットワークを効果的に使う方法


不要なサイトへの広告配信を停止する方法

 可能な限り関連性の高いキーワードを登録してコンテンツターゲットを利用した場合でも、関連性が低かったり、費用対効果が良くないサイトへ広告が配信されたりする場合もあります。そういった場合には、不要なサイトのみを除外して広告配信を停止することができます。

 コンテンツターゲットを設定しているキャンペーンを選択し、[ネットワーク]タブをクリックすると、自動プレースメントの欄が表示されます。[詳細]をクリックすれば、どのサイトへコンテンツターゲットが配信されたのかを確認することができます。

自動プレースメントの[詳細]をクリックして、配信先を確認できる
自動プレースメントの[詳細]をクリックして、配信先を確認できる

 例えば、【hatena.ne.jp】への広告配信が適切でないということであれば、左側のチェックボックスにチェックを入れて、上側メニューの[プレースメントを除外]から配信を停止することができます。

不要なサイトにチェックを入れ、[プレースメントを除外]を選択
不要なサイトにチェックを入れ、[プレースメントを除外]を選択

 また、【hatena.ne.jp】のどのページに広告が表示されたのかを、より詳細に確認したい場合には、[URLリストを表示]のプルダウンから[選択]をクリックすることで、確認することができます。さらに、その中で余計なページへの露出があれば、同様に[プレースメントを除外]から配信を停止することができます。

 配信停止の目安としては、関連性の低いサイトであると確認できた場合(商材やキャンペーンの趣旨と異なる配信先)や、クリックはされるけど成果が全く上がらないサイトへの配信が確認できた場合などが挙げられます。

獲得効率がよいサイトへ直接入札する方法

 成果が挙がらない相性の悪いサイトがある一方で、一定の規模で獲得が見込める相性の良いサイトが現れる場合もあります。そうした獲得効率の良いサイトを見つけたら、プレースメントターゲット(手動プレースメント)へ追加して、できる限りそのサイトへの広告配信を継続させることで、より多くの成果をねらうことができます。

 【hatena.ne.jp】への広告配信が適正で、非常に費用対効果が優れる場合は、左側のチェックボックスにチェックを入れて、上側メニューの[プレースメントと入札単価を管理]を選択します。

 [手動プレースメントに追加]画面に切り替わり、個別の入札単価を設定して[保存]をすればプレースメントターゲットとしての設定が完了します。

先ほどと同様、チェックを入れ[プレースメントと入札単価を管理]をクリック
切り替わった画面でクリック単価を設定する
先ほどと同様、チェックを入れ[プレースメントと入札単価を管理]をクリック。切り替わった画面でクリック単価を設定する

 なお、プレースメントターゲットは特定のサイトの広告枠を購入するような感覚のため、コンテンツターゲットの入札価格よりも高い入札価格に設定しなければ広告が配信されない場合があります。一定以上の入札価格で広告枠を確保しましょう。あまりに入札価格が低いと、インプレッションすら確保できないこともあります。

 プレースメントターゲットへ移行する目安としては、成果が継続的に数件確認できるようになった場合で行うと、より良い成果が見込めます。成果が1、2件のうちにプレースメントターゲットへ移行してしまうと、その後成果を生まなくなる…なんてことも往々にして起こりがちです。

予算設定について

 ディスプレイネットワークをしっかりと設定できれば、さまざまなサイトへの広告配信が可能になります。そのため、インプレッション数(表示回数)は検索連動型広告の比ではないほどに増加する場合もあります。

 しかしながら検索連動型広告とは異なり、検索意図を持つユーザーへ向けた広告ではないため、クリック率は総じて低くなりがちです。できる限り機会損失を生まないためにも、1日の予算の設定はできるだけ大きくして、より多くのインプレッション数を確保することをお勧めします。

 1日の予算を大きく設定するのに気が引ける場合には、徐々に限度予算を引き上げ、どの程度インプレッション数やクリック数が増加していくのかを日々追っていくことで、どの程度の予算が最も効果が上がりやすいのかを見極めましょう。

うまく使いこなせば強力な集客ツールに

 AdWords利用者の中には検索連動型広告をほとんど利用せず、ディスプレイネットワークのみを駆使してビジネスを行っている方々も存在するほど、ディスプレイネットワークは非常に強力で有効な集客ツールです。

 正しい利用方法を理解し、より効果的な配信先を見つけ出し、売上UPに繋がる良い施策を行ってください。

今回のまとめ
  • コンテンツターゲットはキーワードの関連性で配信される
  • プレースメントターゲットは指定したサイトへ広告が配信される
  • 検索連動型広告とディスプレイネットワークのキャンペーンは必ず分ける
  • 効果の出ないサイトは配信対象外設定をする
  • 効果の上がるサイトへはプレースメントターゲットで配信し続ける
  • 1日の予算はできる限り多めに設定し、広告配信を抑制しない

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この記事の著者

阿部 圭司(アベ ケイジ)

アナグラム株式会社 代表取締役/フィードフォースグループ株式会社 取締役。大手アパレルメーカーを経て運用型広告の世界へ。リスティング広告やFacebook広告を筆頭とする運用型広告の領域が得意なマーケティング支援会社アナグラムを創業。その後、フィードフォースグループにグループジョイン後、現役職。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/11/10 12:33 https://markezine.jp/article/detail/12270

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