最適化の計算方法
では、最適化計算では何をするかというと、
「ある条件(制約条件)のもとで、目的となる数字が最大 or 最小(目的変数)になるときの、コントロールできる数字(説明変数)を求める」方法のことです。専門用語ではこのような計算を「最適化問題」や「数理計画法」と言うこともあります。
たとえば、
「月間の広告費1000万円以内(制約条件)範囲で、ECサイトでのコンバージョン数が最大(目的変数)になるような、広告A,B,C,D,Eのそれぞれの出稿額(説明変数)を求める」
「コンバージョン数が100(制約条件)とれて、CPAを最低にする(目的変数)、広告A,B,C,D,Eのそれぞれの出稿額(説明変数)を求める」
といったものです。これらの数値が出ていればあとは専門家が計算可能です。。逆に量 or 効率の優先順位や「制約条件」が事前に決められていなければ、最適化計算は成り立ちません。
ただ、考えてみるとなにかしらの制約条件は必ず存在するはずです。制約条件がない中での売上が最も多くなるような広告プランは「世の中の広告すべてを買い占める」というのが正解です。しかし、これは現実的ではありません。背景や現況分析、設定された目標などから、現実的な制約条件が必ず存在すると思われます。
冒頭の企画書の話でいうと、「我々はコスト○○円の条件下で売上を最大化します」や「CPA○○円でCV件数を最大化します」という、ちょっとつまらないコピーになってしまうかもしれませんが、これが本来の姿かなと思います。
