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マーケティングメトリックス研究所出張版

時間が取れる年末休暇に意味を考えてみたい業界用語
最近もっとも耳にするが、もっとも意味不明な言葉「最適化」


曖昧だったことが明確化できるのが最適化効果の1つ

 また、最適化計算は明確なマーケティング課題/経営課題を解決する近道を探す計算方法ではありますが、そのために「明確なマーケティング課題/経営課題とは何かを探す手順」が必ず含まれます。つまり、最適化に取り組む事でいままで曖昧だった事を明確化できるのも最適化の効果の1つだと思います。

 一方で、最適化計算がマーケティングで使われる場合一発で完璧な答えが出る事はまれです。どうしても過去の事象からの傾向を拾い集めるものなので、偶然性に左右される事が少なからずあります。

 ただし、最適化計算を適用しながら繰り返し試行を行う事でよりよい方向に向かっていく事は間違いありません。

 それに加え、新たなチャレンジを織り交ぜたり、うまく回り始めたりしたところで制約条件を緩める事で、縮小均衡にならないように拡大を目指して試行を重ねる事も可能です。

 効率を追うだけでなく、そのようなチャレンジを効率的に行う事ができる方法でもあると我々は考えています。ちなみに、クリエイティブ最適化にも使われる遺伝的アルゴリズムやアニーリングなどの方法は、かなり性質の違う最適化の手法です。それでも制約条件があることと、人間が材料と目的要素を与えてあげなければ進みません。また機会があれば、こちらの方法も解説したいと思います。

 いかがでしたでしょうか。普段何気なく使っている言葉の意味を、考えるきっかけになれば幸いです。

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この記事の著者

中川 斉(ナカガワ ヒトシ)

1968年生まれ/早稲田大学卒。

コンサルティングファーム・広告会社にて、統計解析・データマイニングを軸にしたマーケティングプランニング業務に従事。専門的なデータ分析のスキルと高度なマーケティングの知識・経験の両方をバランスよく持つ稀な存在であり、近年ではマーケティングテクノロジーの開発、利用啓蒙にも一...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/10/14 11:19 https://markezine.jp/article/detail/12641

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