新しいホームページが検索されない…
新しくホームページをつくって、公開と同時に大勢の人が訪問する。そんな期待感がみごとにひっくり返された経験はありませんか? しかも設定したキーワードで検索しても見つからない。さらに、3カ月経っても半年過ぎても、状況は変わらない。悩み苦しみますよね。
新規で立ち上げたホームページが、グーグルでなかなか検索にかかりにくい現象があります。SEOエキスパートの間では「エイジング・フィルター」が原因ではないかと言われています。フィルターは、スパムや作為的なSEOに対するハードルのようなものです。
「グーグルでは新設サイトが不利である」ということから、中古ドメインの需要も大きいようですね。
ほんとうに、新しいサイトやページはグーグルでは日の目を見ないのでしょうか? 古いホームページの方が有利なのでしょうか? エイジング・フィルターはあるのでしょうか? 中古ドメインは有効で、むしろ古いドメインでないとグーグルのSEOは無理なのでしょうか?
グーグルの順位づけルール
グーグルのアルゴリズム、順位づけルールのことですが、200もあると言われているアルゴリズムのうちのいくつかは、日本の古き良き時代の人事考課システムによく似ています。つまり年功序列ですね。
たとえば、ある会社の営業部で、社歴15年の社員Aと、社歴2年の社員Bが、それぞれ年度売上3,000万円という実績だったとします。すると成果主義的な考課、報酬支給であれば、AとBは同じ年収でもいいかもしれません。
しかし、社員Aは数年間のデータで翌年度の数字が読めますが、社員Bは実力だったのかマグレだったのか、次はまったく予想できませんよね? それどころか、ライバル他社で数千万円を売り上げるかもしれません。長期の会社勤め、年数のこもった忠誠心、社歴にも給料の価値はあるということです。
グーグルは、新しいサイト、新しいページ、新しいリンクなどに対して、スパムか作為的なSEOか、非常に疑惑を抱いています。よって、新参向けにたくさんのハードルを準備しているわけです。
新しいサイトやページがグーグルで上位表示されている例もある
ところで弊社は、11月22日に「Google SEOマニュアル」を発売しました。あっ、宣伝ではありませんよ。エイジング・フィルターに関する話題の続きです。
この受注ページを数ドメインで公開しましたが、そのいくつかが数日後にはグーグルで上位表示されています。「google seoマニュアル」や「googleマニュアル」などのキーワード検索で1ページ目・2ページ目に表示されています。
レアでニッチとは言えないような、ライバルも少なくないキーワードで上位表示されているんですね。それは続いています。
また、同じキーワードで同じような時期に、いくつかのサイトを公開していますが、一方では1ページ目・2ページ目、他方では300番前後でうろうろしています。
新しいサイトやページなのに、やや競合の多いミドルクラスのキーワードでも上位表示できている。でも、ほとんどの新設サイトや新規ページはグーグルでは検索にかからない。訪問者もいない。この違いはなんでしょうか?