勝ちパターンではなく負けパターンに着目する
みなさんがサイトを制作するとき、ユーザの想定導線を設計することが多いと思います。そしてサイト制作後は、その想定導線どおりにユーザが動いているかアクセス解析ツールを利用して把握しているものと思います。
このとき、想定導線どおりに動いているユーザではなく、想定導線以外の動きをしている=負けパターンの動きをしているユーザに着目してみてください。そのようなユーザにどうやったら想定導線どおりに動いてもらえるか、もしくは実際のユーザの動線をどうやったらコンバージョンにつなげることができるか、といった観点での分析・改善は非常に重要です。負けパターンを分析・改善し、勝ちパターンに変えていくことによって、最終的なコンバージョン数は増加します。
想定導線以外のユーザの動線を把握できるかどうかは、アクセス解析ツールに依存します。動線を把握するために事前の設定が必要なアクセス解析ツールを利用している場合は、負けパターンを把握・分析することは残念ながら極めて難しいです。この点は、アクセス解析ベンダーに相談することをお勧めします。
今回と前回の連載で、「サイト回遊」プロセスのボトルネック解消方法について説明しました。みなさんのサイトのコンバージョン数改善に活用して頂ければと思います。次回は、ユーザの一連のプロセスの中の「コンバージョンプロセス」がボトルネックである場合に、データをどのように読み、その結果をどのように改善に生かすことができるか、について書こうと思います。
サイト内迷子を解消するポイント1、2の解説がある前編はこちら