滞在時間に応じた直帰率の取得
アクセス解析には、1ページだけ見て離脱した「直帰率」という概念があり、分析をする上で大切な指標なのですが、1つ悩ましい点があります。それは、あるページを「10秒みて離脱」しても、「10分見て離脱」しても、1ページだけしか見ていない同じ「直帰」として考えてしまうことです。
gaAddonsのこの機能を利用する事により、何秒以上滞在した場合は、直帰として扱わないという設定をすることができます。
実装方法
9行目と10行目の間に以下の記述を追加する
['_trackRealBounce']
オプション設定を行いたい場合は、以下の記述を設定し、オプション項目を設定する(設定をしたい項目の行だけ記述する事も可能です)。
['_trackRealBounce', {
category: 'NoBounce', // optional string
delay: 30, // optional integer
value: 0 // optional real
}]
設定のオプション
いくつかオプションがありますが、大切なもののみを紹介します。
delay: 30,
何秒たったら直帰として扱わないかを設定する形になります。単位は「秒」で、任意の整数をセットする事ができます。
Google Analyticsでの確認方法
「コンテンツ>イベントトラッキング>カテゴリ」内にある設定した「category:」の名称。デフォルトはNoBounce。また、直帰率のレポートを確認する。以下、画像で直帰率が減っているのが確認できるかと思います。

活用方法
ブログのように直帰率が高めにでやすいサイトなどで特に力を発揮します。
ブログの記事を読むのに大体3分かかるとしたら、180秒以上読んで離脱した人は「確かに1ページで帰ったけど、中身を読んでブログの事を知ってくれたから直帰としては数えない」という事になり、直帰としてGoogle Analyticsでは計測できなくなります。
何秒に設定するかはサイトの特性にもよりますが、個人的なオススメは、通常のBtoCサイトであれば30秒。ブログのように読み物がメインの場合は3分といったところです。正解は無いので、最初は勘でおいてしまいましょう。