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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Autumn

現場リーダー必見! アクセス解析実践日誌

エンゲージメントは解析ツールで測定できるのか?
中間指標を作り出すスコアリング手法の考え方


スコアリングの応用シーン

 今回紹介したスコアリングの手法は、エンゲージメントの計測以外でも応用ができる。以下にいくつか例を挙げておこう。

ブランド忠誠度
  • スコアリング方法:「社名」や「ブランド名」を含む検索キーワードで訪問を開始した時や、「○○とは」などの会社/ブランド説明ページの閲覧時などにスコアを加算
  • 改善アクション:コンテンツの増強やLPOなど
オススメされやすさ
  • スコアリング方法:サイト内に掲載されたバナー広告(内容やリンク先に関わらず何かをおすすめするもの)や「おすすめ」アイコンつきリンクのクリック時にスコアを加算
  • 改善アクション:中立コンテンツとPRコンテンツの割合や、掲載位置の最適化、表示条件を動的に変更するターゲティングなど
新着情報確認速度
  • スコアリング方法:頻繁に更新される「お知らせ」などのコンテンツを閲覧した時に、そのページの公開日時からの経過時間をスコアに加算
  • 改善アクション:RSS、Twitter、Facebookにおける新着情報配信時のレスポンスの速さを把握し、情報の鮮度や配信頻度、タイミングを最適化
エラー忍耐度
  • スコアリング方法:エラー画面が表示された時に、エラーの大きさに応じてスコアを加算
  • 改善アクション:デバイス別にコンバージョン率とエラー忍耐度の相関を調べて機会損失の予測を立て、既知のバグを修正するスケジューリングと優先順位づけに反映
緊迫度
  • スコアリング方法:初回訪問時とコンバージョン発生時の間の経過時間をスコアに合算
  • 改善アクション:会員ランクやデバイス別で値を比較し、ページ読み込み時間や画面遷移、入力フォーム項目数を最適化

 その他、【図2】で紹介したような様々な指標を計測できれば、より深い解析と最適化が可能になるはずだ。ぜひ実践・応用してみてほしい。

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この記事の著者

清水 誠(シミズ マコト)

Webアナリスト/改善リーダー。

1995~2004年まで凸版印刷・Scient・RazorfishにてWebコンサルティングやIA・UI設計に従事した後、事業会社側へ転身。UX/IAやデジタルマーケティングの導入による社内プロセス改善の推進と事例化を行っている。ウェブクルーでは開発・運用プロセスを改善し上場を支援、日本アムウェイでは印刷物のデジタルワークフローとCMS・PIMを導入、楽天では...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/18 16:12 https://markezine.jp/article/detail/13672

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