おカネでは買えない品質インデックス
いよいよ日本国内でも導入が開始された、オーバーチュアの新たなリスティング広告(検索連動広告)システム「新スポンサードサーチ」。すでに大多数の広告主がアカウントを移行しており、刷新された管理画面で広告出稿を快適にハンドリングしている。
これまでもMarkeZineでは新スポンサードサーチの管理画面や新機能を紹介してきたが、やはり最大の関心は、アカウントの移行完了時となる夏頃に導入予定の「新しい検索順位の決定方式」だろう。検索結果の掲載順位に大きく影響する新ロジックだ。
これまで提供されていたスポンサードサーチでは、検索結果の掲載順位には入札価格が大きく関係していた。極端な話、検索上位に広告を表示させたければ、入札価格を高く設定すればよかったのである。ところが今後は、広告のパフォーマンスを表す「品質インデックス」の影響が色濃くなるという。
「品質インデックスは、広告のクリック率やその他の関連する要素を考慮して決定されます。5段階のスコア(目盛り)で表示されますが(1=低品質/5=高品質)、これを決定する主な要素は、クリック率です。現在は目安として表示されているだけですが、将来的には、広告の掲載順位は、キーワードの入札価格とこの品質インデックスから決定されるようになります」(コンテントソリューションズ・ディレクター 水上智臣氏、以下同)
つまり、品質インデックスが高い広告は、入札価格が低くても、検索結果の上位を獲得することが可能になるのだ。