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乱立する位置情報系サービスの中で「30min.」が勝ち抜くために気をつけているポイント

 毎回ユニークな事業を行っている企業の経営者にインタビューする「すべらない事業のつくりかた」。第22回は、タウン情報サービス「30min.」を運営する、株式会社サンゼロミニッツの谷郷元昭氏に話を聞いた。流行りの位置情報系サービスの中でも一味違う同社の、すべらない事業の秘訣とは?

Q. 貴社の事業内容を教えてください

 PCやGPS対応の携帯電話、スマートフォンアプリなどで展開中のタウン情報サービス「30min.(サンゼロミニッツ)」を運営しています。

 自宅や職場、おでかけ先など、今いる場所から30分圏内程度の狭い範囲で生活者とお店をマッチングさせる、「ハイパーローカルメディア」がコンセプトです。

タウン情報サービス「30min.(サンゼロミニッツ)」
タウン情報サービス「30min.(サンゼロミニッツ)」

Q. 会社を立ち上げるまでのキャリアを教えてください

 新卒で、イマジニアというベンチャーのゲーム会社に就職しました。4年間は家庭用ゲームソフトのプロデューサーを、2年間は携帯コンテンツ部門のマネージャーとして勤務していました。その後、化粧品クチコミサイト「@cosme」を運営するアイスタイルに転職し、EC事業部門のマネージャーとして化粧品通販サイト「cosme.com」を立ち上げました。

 その後、モバイル広告のスタートアップ企業「インタースパイア(現スパイア)」を経て、起業しました。

Q. 独立した経緯を教えてください

 インタースパイアでモバイル広告ビジネスに関わる中で、当時主流だったメール広告やバナー広告よりも、お店へ送客する販促型広告の方が可能性があると考えるようになりました。

 また、新居に引っ越したばかりで地域情報の収集に困っていたこともあり、@cosmeで培った口コミ情報サービスの運営ノウハウを活かし、位置情報を活用した地域情報サービスを立ち上げて、お店向け販促広告のビジネスを展開すれば可能性があるのではと考え、独立を決意しました。

Q. 具体的な事業モデルはどのように考えていきましたか?

 沢山の有益な地域情報を集めるためには、お店の方に利用・情報発信してもらう必要があります。そのためには、無料もしくは低価格でサービスを提供する必要があると考えました。

 そのため、サービスインして当面はお店の方からの課金収益に頼らなくても運営できるよう、飲食、美容、不動産の専門サイトへの送客アフィリエイト事業を軌道に乗せ、その後、お店向けの販促広告事業を立ち上げていくことにしました。

Q. 現在の主な売上は何ですか?

 グルメ、美容、不動産などの専門サイトへのアフィリエイト送客や、ADネットワーク(エリア連動型、コンテンツマッチ型など)による広告配信です。30min.から、専門サイトやエリア連動型ADネットワークを通して、多くの店舗に送客できるようになってきています。

Q. 事業会社や投資組合から投資を受けている理由を教えてください

 サービスが軌道に乗るまでは収益化が難しいと分かっていたので、軌道に乗るまでの間、サービス開発に注力できるように投資を受けました。

 位置情報サービスの分野は今でこそ注目を集めていますが、当時はなかなか理解を得るのが難しかったです。そのため、インターネット企業の起業経験があり、インターネットビジネスへの造詣が深い担当者がいた、三井物産グローバル投資から投資を受けることになりました。

Q. 投資を受ける際に気をつけたことを教えてください

 前述のとおり、担当者のインターネットビジネスへの理解の深さを大事にしました。

 当社の様に新しい市場へ挑戦する企業の場合、市場の変化に合わせて臨機応変に対応することが肝要です。そのため、投資元にインターネットビジネスの最前線の状況を理解いただけないと、説明のために余計な労力が発生し、事業に集中できなくなってしまうと考えました。

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