企業サイトのソーシャル化
一方、企業の所有メディアであるコーポレートサイト自体がソーシャル化する動きも見られます。
例えば、LADY GAGAが所属する「interscope records」のコーポレートサイトでは、所属アーティストの公式HPに、TwitterやFacebookなど各種ソーシャルメディアのID/PASSを用いてログインさせる、オープンIDの機能を活用しています。ログインユーザー限定のコンテンツや懸賞キャンペーンなど、ログインすることでユーザーはさまざまなメリットを享受することができます。
企業側には、ソーシャルプラグイン機能を活用するにあたり、大きく2つのメリットがあります。
一つは、既存IDを活用するため、自社で独自に会員機能を設けるよりも容易にユーザー獲得が可能になることです。既存IDでログインさせることで、会員登録時のユーザーの離脱を防ぐことができます。
もう一つは、ソーシャルメディアとのコネクトにより、SNS上でのクチコミ拡散を見込めるということです。ソーシャルのパワーを利用して、自社サイトに効果的に集客を図ることができます。
ソーシャルメディアを起点にモノが売れる時代
ソーシャルメディアの活用は、ブランディングにとどまりません。ソーシャルメディアを利用して販促に繋げる「ソーシャルコマース」も、企業マーケティングのトレンドになっています。
最近では、さまざまなソーシャルメディアにコマース機能がコネクトされています。例えば、P&Gは、「Tide」など各ブランドのページにて商品を販売しています。
このほか、口コミを誘発して販売につなげる「共同購入クーポンサービス」やTwitterを使用した販促活動もソーシャルコマースの一つと言えます。
デジタルエージェンシーの提供価値
ここまで見てきたように、デジタルメディアが企業と消費者のコンタクトポイントとして必要不可欠となるなかで、ブランディング・販促の上位課題から最適なデジタル領域でのソリューション(デジタルマーケティング)を導き出すエージェンシーが求められるようになってきています。
このニーズに応えるのがデジタルエージェンシーであり、デジタルメディアの進歩とともにデジタルエージェンシーの提供価値も刻々と変化・拡大しているのです。
次回からは、具体事例をもとにデジタルエージェンシーのソリューションをご紹介していきます。
