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アクセス解析+α

ユーザーはどこまでスクロールしてコンバージョンしているのか?
ページ内の本当に必要な情報を教えてくれる行動解析ツール「Readscope Pro」


2:コンバージョンという観点で確認をしてみよう!

 1つ目の項目で見たデータは「全てのアクセス」が対象になります。

 しかし、全体の数値だけで判断するのは危険です。例えば、あるリンクがものすごく押されていても全くコンバージョンしていない可能性があります。良くクリックされているからといって、それを上部に持ってきたり、リンクを大きくしたりする事でかえって、コンバージョン率が下がってしまう可能性があります。

 「Readscope Pro」では画面上で間単にコンバージョンページを設定し、先ほどのデータの「コンバージョン版」を見ることが出来ます。コンバージョンを設定するには、各ページの横にあるアイコンを押すだけで完了です。

 その後、見たいページのレポートで右上にある「CV」ボタンを押すことで、コンバージョンとあわせて数値を見ることが出来ます。以下のような画像が表示されます。

 活用ポイントは、二つのデータの「ギャップ」を見つけることです。

 コンバージョンユーザーがよく閲覧してクリックして滞在している箇所にヒントがあります。これらが高い場所をページ上部に持ってきたり、ページ内で複数回訴求したり、他のページにも同様のコンテンツを用意してみましょう。

 ユーザー全体の行動とコンバージョンしているユーザーの行動が近ければ近いほど、より多くのユーザーがコンバージョンする可能性があると考えられるのではないでしょうか。

 施策を行い、ユーザーの行動が変わるかを確認することが大切です。この時に便利なのが、次に紹介する期間比較のレポートとメモ機能です。

3:計測期間の比較+サムネイル+メモの3点セット

 施策を行った際には、その効果を確認することが大切です。このような比較をする際に大切なのが、

  1. 違った期間でレポートを並べて比較できること
  2. 実施前と実施後のスクリーンショットを見比べてみること
  3. 施策の内容を残しておくこと

 の3つです。「Readscope Pro」にはこの3つの機能が全て備わっています。各ページのレポートの「比較」ボタンを押して期間を設定することでデータの比較が行えます。

 また、「Readscope Pro」では該当ページに初めてアクセスがあった場合に、スクリーンショットを取得してくれます。また手動でいつでもスクリーンショットが取得出来るため、ウェブ上のページが最新のものでも、施策実施前の古いページのスクリーンショットを確認することが出来、どのように変わったかを簡単に確認することが出来ます。

 更にメモ機能もあるため、実施内容を残しておき、半年後や1年後に振り返られるようにしておきましょう。筆者のようにすぐ過去の施策を忘れてしまうような人にはうってつけの機能です。

4:ページにレイヤーをかぶせてクリックされているところをチェック

 サムネイルをクリックして「Web表示」のボタンを押すと、実際のページが表示され、その上にクリック箇所のランキングが表示されます。一目でクリック箇所がわかるのが便利です。

 クリックの位置を取得しているので、同じページへのリンクでもリンク箇所が違えば、別物として集計してくれるのが強みです。

 個人的にはこの画面上にレイヤーで「読者数」や「閲覧回数」などを表示してくれる事により、更に分析がしやすくなるかと思いますので、将来のバージョンアップに期待したいところです。

 使い方としては、これら情報が入ったページを印刷して同僚や上司とディスカッションするのが良いのではないでしょうか。解析ツールの画面を見るより、ページの上に数値が載っていることでより直感的にわかりやすくなっています。

次のページ
5:参照元や初回などのセグメントも可能

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/26 16:08 https://markezine.jp/article/detail/14063

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