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リクルート・ポンパレチームが明かす!新★ネット集客・販促の舞台裏

フラッシュマーケティングは一般に浸透していくのか? ポンパレの1年からみる、割引チケット共同購入サイトの未来予想図

大震災直後に冷え込んだ業界を支援

 東日本大震災の発生後には、被災地の消費支援など取り組みを実施したほか、景気の冷え込みによる影響を受けた業界では、意外なところでポンパレが活用できたケースもありました。

旅行業界を支援

 震災後は、旅行業界も大きな影響を受け、各地のホテルの予約キャンセルが相次ぐ事態となりました。今回、キャンセルが相次いだ空室を、多少割引しても売りきらなくてはならないという状況の中、ポンパレでは「じゃらんnet」とも連携して「がんばろう日本 お出かけ応援特集」と題したキャンペーンを実施し、全国の宿泊施設の大幅な割引チケットを提供しました。

 その結果、例えば横浜ロイヤルパークホテルの14,000室を2~3日で売り切るなど、記録的な販売実績を達成しました。震災の非常時に、インターネット、特に割引チケット共同購入サイトを活用することでこれだけの集客ができるという実績を示すことができた事例です。

飲食業界を支援

 震災直後は特に、消費者が外食を控える傾向があり、飲食業界にも影響がありました。また東日本産の野菜や海産物を食べる人が減り、知名度のある飲食店などでも、影響が避けられなかったようです。

 ポンパレに掲載したお寿司屋さんなどの飲食店の例では、そのような時期ということもあり、思いきってポンパレでの大幅割引チケット掲載を決断し、消費者の継続的な来客に繋げたり、あるいは震災事前にポンパレにチケットを掲載。既にディールが成立していたことから、震災直後に来客数が減った中でも、ポンパレで買っていた消費者の来客が継続的に続いていたという事例がありました。

 割引チケット共同購入サイトの特徴である事前決済が、効果的に働いた事例と言えるでしょう。

サービスの定着に向けて より魅力的な運営を目指す

 ポンパレ立ち上げからの1年間を振り返ると、サービスの急成長や新しいトレンド・活用法の広がりとともに、マーケットの形成も想像以上に早く、割引チケット共同購入サイトのサービスが日本にも受け入れられつつあることを実感しています。

 ただ、サービスのさらなる定着のためには、安全性・信頼性の取り組みやサービス理解の取り組みにも引き続き注力していき、新たなユーザーにもサービスを正しく理解してもらい、ポンパレを利用してもらうことが重要です。

 また、新領域の商材のように、見たこともないようなサービスも増えていますが、お伝えしてきたように利用者数・クライアント数が増えていく中で、存在感のある国内大手企業のチケットも増えてきており、また今後も増えていく流れが続くでしょう。

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この記事の著者

前澤 隆一郎(マエザワ リュウイチロウ)

株式会社リクルート ポンパレ編集長
SIerに勤務後、2005年、リクルート中途入社。以降、日本最大級の宿泊予約サイト「じゃらんnet」の、集客・サービス設計・事業計画などを担当する。2010年10月より「ポンパレ」編集長を務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/07/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14073

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