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MarkeZine Day 2025 Retail

リクルート・ポンパレチームが明かす!新★ネット集客・販促の舞台裏

フラッシュマーケティングは一般に浸透していくのか? ポンパレの1年からみる、割引チケット共同購入サイトの未来予想図

新領域や大手参入など、高まるディールの魅力

 この1年で、ポンパレで取り扱うディールの種類や数は大幅に増えています。

 ポンパレで「新領域」と呼ばれている、当初は想定していなかった商材トレンドや、飲食領域での国内大手企業の参画など、各ディールの最新動向から今後のトレンドをご説明します。

飲食だけでなく物販、家事代行、その他の新トレンド

 ポンパレの商材の分野構成を見ると、サービス開始当初は飲食の割合が高くなっていますが、最近では物販の増加が目立っているほか、過去の記事でも紹介した「家事代行サービス」や「腕時計の解体修理」など、当初想定外だった、ユーザーが想像もつかないような全く新しいサービスの取扱いも増えてきています。(参考記事:家事代行サービスが45分で100枚完売! 「検索ボリュームが少ないから集客が厳しい…」と悩む集客担当が知っておきたいこと

 2011年6月の時点で、物販と新領域の商材点数の合計は全体の4分の1に達しています。

物販と新領域(家事代行など)の商材の点数が全体の4分の1を占める
物販と新領域(家事代行など)の商材の点数が全体の4分の1を占める

 家事代行サービスなど新領域の商材は、ポンパレに掲載されることで消費者に「こんなサービスがあったんだ」と認知させ、ニーズの顕在化に繋がるところから販売が増えているものです。ポンパレ編集部では、この分野の商材を今後の成長分野として注目し開拓にも注力しています。

新たな活用法 各社Webサイトのポイント販売

 新領域の中でも増えている事例として、会員制Webサイトのポイント販売が挙げられます。

 ポンパレでも既に、TSUTAYAやZOZOTOWNを始め、各サイトのポイントを割引価格で販売しており、人気の高い商材となっています。

 Webサイトの掲載メリットとしては、ユーザーがポンパレでポイントを購入した後に、各Webサイトへアクセスし、会員登録、また実際にサイトで買い物をするというアクションが見込めることです。

 単純に何かの商品をポンパレで販売し、売り切りで終了するケースとは違い、ユーザーの会員登録を促すことで、サイトでの継続的な買い物利用も見込めます。ポンパレと掲載企業(サイト)との、新たなwin-winの形が出来上がっており、フラッシュマーケティングでポイントを販売するというスタイルが、比較的根付き始めていると言えます。

ナショナルブランドを持つ国内大手各社の参画

 取引先が増えていく中で、飲食を中心に、ナショナルブランドである国内大手のクライアントのチケット掲載が増加傾向にあります。

 焼肉チェーン「牛角」や、「笑笑」「白木屋」などモンテローザグループで使える割引チケットなど、大手店舗のチケットが増えてきています。

 背景として、「HOT PEPPER」を活用いただいている店舗へ、新たな集客手法として「ポンパレ」併用プランの提案を進めていること、また、店舗側もポンパレを新たな集客ツールと捉えて、特定の時間帯やプランの集客のために掲載を検討する事例が増えています。

 今後もポンパレにおいて、ナショナルブランドを持つ大手店舗のチケット掲載は増えていくでしょう。

商材ジャンルの増加で消費者の購入スタイルに変化

 扱う商材のジャンルが増えたことで、ユーザーの購入スタイルにも変化が見られます。例えばこれまでは飲食店のチケットが多かったため、1か月に2回外食をする人が、そのうち1回をポンパレで購入していたようなケースから、最近では商品ジャンルが増えたことで、ユーザーのポンパレの利用頻度も増え、1回の買い物でいろいろなものを購入するユーザーが増えています。

 例えば居酒屋の割引チケットを買い、ついでに梨や桃などのフルーツを買い、美容室のチケットも買う。全く関連性のないジャンルの商品を合わせて買っていくことも、商品を認知させやすく、ニーズを顕在化させやすい共同購入サイトの特徴でしょう。

 従来のECサイトではあまり見られなかったユーザーの購買パターンであり、チケット共同購入サイトはWeb上での消費者の買い物スタイルを大きく変えてきていると言えます。

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この記事の著者

前澤 隆一郎(マエザワ リュウイチロウ)

株式会社リクルート ポンパレ編集長
SIerに勤務後、2005年、リクルート中途入社。以降、日本最大級の宿泊予約サイト「じゃらんnet」の、集客・サービス設計・事業計画などを担当する。2010年10月より「ポンパレ」編集長を務める。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/07/22 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14073

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