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第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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MarkeZine Day 2011 Westレポート(AD)

巨大グループ企業の事例で見る、ニュースリリースを活用した新しいマーケティング戦略とは

今すぐ役立つ!リリース掲載作業、運用上の豆知識

 次に、運用上の豆知識として、ニュースリリースの元となる情報をグループ企業から集めて配信する際に、小谷氏が配慮している注意点が紹介された。

 こういった実務レベルの工夫はもちろんのことながら、何よりも大切なのは各担当者との信頼関係だと語る小谷氏。100社を超えるグループ会社の中には、独自にマスコミとのパイプがあり、ニュースリリースはプレスリリースを転用するだけという企業もあれば、そもそも専任の広報担当者がおらず、ニュースリリースを書けといわれても、何から始めればいいのかわからないといった会社もあるという。

 担当者の業務負荷にも配慮をしながら、各社の実態に合わせた運用を提案していくことが重要だ。各社・各担当者の協力を得て、良い情報をあげてもらうためには、人間同士の信頼関係が欠かせない。そのために同社が行っている取り組みを見ていこう。

メーリングリストの活用

 同社では、各社の担当者約250名を登録したメーリングリストを作成している。月次でメールマガジンを送り、その中でNews2uのアクセスランキングを発表したり、PRに関する豆知識を共有したりしているのだ。

講演資料より掲載(以下、同)
講演資料より掲載(以下、同)

社内セミナーの開催

 毎回グループ各社の担当者70名~100名が参加する、社内セミナーを年4回実施。セミナー後に懇親会を開くことで、会社の垣根を越えた横のつながりを生み出している。

 

露出機会の提案(ラジオ)

 同社が保有するFMラジオの番組内で、グループ各社の商品やイベント企画担当者が出演、PRする枠を提供。

情報入稿ファイルの提供

 各社で書き方にばらつきが出ないよう、内容によって使い分けられる6種類(新商品、新サービス、告知募集、企業動向、調査・報告、技術・開発)のExcelフォーマットを用意している。

 ニュースリリースの活用に向けて、社内外に対し様々な取り組みを行っている同社だが、「記事の書き方といったスキル面、効果の定量化などの効果測定面でも、まだまだ不十分。1つの話題で切り口を変えたリリースを作成してリリースの量を増やしていくなど、各社へもっとノウハウ共有をしていきたい」と今後の意気込みを語り、小谷氏は本講演を締めくくった。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2011/07/27 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14084

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