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デジタルマーケティング活用の最新事例レポート

キャンペーンコンセプトの親和性からiPadでコンテンツ展開 ― iPadアプリ「バー読 IN MY ROOM」


施策内容 ~ 既存の活動資産を活用し、自宅でも「バー読」の世界観を

 アプリ制作の目的は、これまでのキャンペーンで得たコンテンツ資産をiPad上に表現することで、バーだけではなく、自宅でも「バー読」の世界観を堪能してもらうことでした。

 そこでアプリでは、iPadでジャズを聴きながら、ウイスキーに合う書籍紹介コラムや全60作品のショートストーリーを楽しめるという、これまでの活動資産をとりまとめたコンテンツを制作することにしました。

 このコンテンツを提供するため、これまでのキャンペーンでタッグを組んでいた企業との、業界横断のコラボレーションが実現しました。音楽は、株式会社 EMIミュージック・ジャパンがジャズを選定。そして、丸善がウイスキーに合う書籍をピックアップしました。これに加えて、「バー読」キャンペーンサイトで展開していたショートストーリーを、書き下ろし作品も含めて収録しました。

 また、コンテンツ内で紹介されているジャズはiTunesで、書籍は「amazon.co.jp」内の丸善のネットショップで、ウイスキーはアサヒビールサイト内にあるネットショップにて直接購入できる仕組みを設けました。

 しかし、あくまでもライフスタイルの提案を目的にしているため、ウイスキーなどの商品情報を前面に押し出すのではなく、ストーリーに沿って、自然にブランドを感じてもらえるようなコンテンツ遷移を意識しました。ユーザー視点に立って、ブランドメッセージのバランスに配慮した形です。

結果 ~ 2万ダウンロード突破、さらに効果測定でPDCAを回す

 「バー読 IN MY ROOM」は、iPad、iPhone合わせて2万ダウンロードを突破。AppStoreの無料アプリランキングでも、総合第3位を記録しました。キャンペーンの既存資産を有効活用し、より多くの方に「バー読」の世界観を体感してもらうことができました。

 ちなみに、このアプリはPDCAサイクルを正しく回すため、アプリ効果測定ツール「AppAnalyzer」を導入し、当初想定したターゲットにリーチしているか否か、どのコンテンツがユーザーに響いたのか、などアプリプロモーションの効果を検証しています。

 アプリ開発は、iPadに限らずとも、ローンチ自体が目的になってしまう、単発施策に陥りがちです。今後は、効果測定にも配慮し、そのアプリが「誰に」「いつ」「何を」「どんな状況で」使用されていたのか、ということまで踏み込んで検証することで、コミュニケーションチャネルとして積極活用する必要があると言えるでしょう。

 次回も、デジタルマーケティングの最新事例を取りあげます。

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この記事の著者

鳥潟 幸志(ビルコム株式会社)(トリガタ コウジ (ビルコムカブシキガイシャ))

ビルコム株式会社 取締役兼COO。

1979年生まれ。
2003年 ビルコム株式会社創業メンバーとして参画。
2005年 ビルコム取締役兼COOに就任。以来、株式会社ユニクロ、協和発酵キリン株式会社、クラシエフーズ株式会社、株式会社BRIDGESTONE、Facebook, Inc.など国内外大手ク...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2011/08/23 16:39 https://markezine.jp/article/detail/14224

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