3:基本的な指標を集める
ある程度規模があるサイトであれば、DoubleClick Ad Plannerというツールが便利です。Googleの広告出稿先を見つけるためのツールで、サイトのアクセス数や属性などの基本的な情報を教えてくれます。
ドメインを入力すると、基本的な指標を確認する事が出来ます。この際「View data for」のプルダウンを「Japan」に変えて、日本のインターネット利用者が対象になるように設定をしておきましょう。
以下はcookpad.comのデータになります。英語のツールですので、簡単に各指標やグラフの意味を説明しておきます。
左側のグラフ、Traffic StatisticにあるCountryは設定した国の情報、 Worldwideは全世界での合計を表わしています。数字は通常前月の物が表示されます。画面の右上に「Date: June 2011」といった形で月が表示されているので、こちらで確認をしてください。
- Unique Visitors(estimated cookie):クッキーベースのユニークユーザー数
- Unique Visitors(users):サンプリングを元にしたユーザー数
- Reach:インターネット人口の何%の人がサイトを見ているか
- Page Views:ページビュー数
- Total visits:訪問回数
- Avg visits per cookie:1訪問者あたりの平均訪問回数
- Avg time on site:1訪問者あたりの平均滞在時間
- Daily Unique Visitors(cookies):クッキーベースの日別訪問者数(右側のグラフ)
- Age:年代別
- Education:上から順番に、「高校生以下及び高卒未満」「高卒」「大学生」「大学卒」「大学院卒」
- Gender:性別
- Household incone:世帯年収
- Affinity:インターネットの平均と比べての関連度の割合。例)女性(2.0x)はインターネットの平均より2倍、このサイトを訪れる可能性が高い
- Site also visited:サイトを訪れている人との関連度が高いサイト。数値は前述のAffinityと同じ
- Audience Interests:サイトを訪れている人が興味があるカテゴリ・ジャンル
- Keywords Searched for:サイトを訪れている人が良く検索しているワード
- Worldwide Top Subdomains:サブドメインの訪問者数(数値は全世界)
このように、DoubleClick Ad Plannerを使って競合の数値を確認してみましょう。また自分のサイトも同様に分析を行っておきましょう。自サイトにアクセス解析ツールが導入されている場合は、その数値と比較をして精度を確認しましょう。
例えば2割ほどアクセス解析ツールの値が少ない場合、競合のサイトも同じくらい2割少なく見積もりましょう。(同じように業界であればズレは同じようなものになるという仮設に基づきます)
DoubleClick Ad Plannerで情報が不足してきた場合は、VRI・ネットレイティングス・アクションリサーチ・ComScoreといったインターネット視聴率のデータを利用するという方法もあります。特に競合サイトとの「かぶり度合い」などを確認するのに便利です。