売上への貢献よりも、ユーザーからの反応を重視
Q. 利用している運用ツールについて教えてください
TwitterはTweetDeckを使っています。フォロワーからのメンションを見逃さないようにという視点から選びました。
Facebookに関しては、今は何もアプリは使っていませんが、過去、Poll Daddy Pollsという投票アプリを使って、和菓子の新商品が出た際にアンケートを取ってみたことがあります。自分たちが売れると予測しているものの反響を試してみたいという思いがありました。結果、思い描いたほどの投票数はありませんでしたが、このように事前にアンケートをすることで、売り出してからのリアルな感想が聞けるようになれば、お客様の意向を踏まえたサイト作りをしていけるのではないかと、今後に期待しています。

Q. ソーシャルメディアの効果測定は、どのように行っていますか?
Facebook立ち上げ時に代理店に入ってもらったので、コストが発生している以上、効果測定はしなければなりません。最初の頃は、ソーシャルメディアも広告媒体のひとつとして見ていたので、通常のバナー広告などと同様に、コンバージョンタグを埋め込んで数値を見たりしていました。けれども、フォロワー数や「いいね!」数と比例してクリック数は伸びるのですが、購買までの効果が見えませんでした。そこで、商品を購入させるというところをあまり意識せずに、違った角度で評価をするようにしたのです。今は、フォロワーや「いいね!」の目標値はあくまでも目安として置いているだけで、積極的にそこを増やす施策をするというよりも、自然と増えていくといいなと思いながら取り組んでいます。
Twitterはフォロワーが増えるごとに、ひとりひとり確認してフォロー返しをしていますが、どちらかというとFacebookの方が順調に伸びていますね。「いいね!」数が2,000人を超えたあたりから、1回の投稿に対する「いいね!」の数も20~30近くまでいくようになり、実感として反応が良くなったと感じています。
Q. ソーシャルメディア担当として、塩谷さんの情報源について教えてください
情報源としてはWebが多いですね。ソーシャルメディアを運用していて感じるのは、“中の人”の人格を出したときが一番反応をもらえるということ。ソーシャルメディア担当者は、芸能やエンタメ系のニュースも見た方がいいと思いますよ。それを直接ネタにしようというわけではなく、フォロワーの興味に近づいておくという意味で。Twitterは特に堅苦しくなると、おもしろくないですからね。