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見知らぬ人を友だちに、友だちを顧客に
今こそ読みたい名著『パーミッション・マーケティング』

 マス・マーケティングの行き詰まりを指摘し、顧客のパーミッション(同意)を得ることの重要性を説いた、セス・ゴーディンの名著『パーミッション・マーケティング』が新訳で登場した。ソーシャル時代の今だからこそ読み直してみたい。

 セス・ゴーディンは、本書『パーミッション・マーケティング』で、マス・マーケティング、マス広告が、行き詰まりつつあることを示した。世界に名だたるブランドの広告が消費者からどのように見えるのか、企業が巨大な広告予算を投じて得られるものは何かを突きつけた。

 従来のマス・マーケティングの手法を、彼は「インタラプション・マーケティング」と呼んだ。テレビCM、新聞や雑誌に掲載された広告、街中の看板は、消費者がそのときにやっていることに割り込んで、インタラプション(邪魔・中断)するからだ。それに対して、セス・ゴーディンは、消費者からの「パーミッション(同意)」を得ることの重要性、そこから生まれる関係性をいかにビジネスにつなげるかに着目した。

『パーミッション・マーケティング』
セス・ゴーディン 著、谷川 漣 訳
海と月社(1800円)
『パーミッション・マーケティング』セス・ゴーディン著 谷川漣訳 海と月社(1800円)

 「パーミッション・マーケティング自体は古くて新しい手法だ」とセス・ゴーディンは言う。そして、その本領を発揮するにはインターネットが必要だった。彼は本書で、この古くて新しいマーケティング手法が、ネット時代にどうあるべきかを定義し直した。本書が出版された1999年は、Facebookやmixiなどのソーシャルメディアはなかった(いずれもサービス開始は2004年)が、ソーシャル時代といわれる現在、「パーミッション」という概念は、姿や形を変えてマーケティングの根幹をなすアイデアのひとつとなっている。

 セス・ゴーディンは難しいことは言わない。あのスキンヘッドの飄々とした風貌そのままの語り口で、現在のマーケティングにとって重要なものは何かを教えてくれる。

目次
  • 1章 もう、従来のやり方では通用しない
  • 2章 「期待されていて」「パーソナルで」「適切な」アプローチを
  • 3章 なぜ、マスマーケティングがもてはやされるのか?
  • 4章 「市場社シェア」より「顧客シェア」を目指せ!
  • 5章 「リーチ」より「フリクエンシー」を意識せよ
  • 6章 パーミッションには五つのレベルがある
  • 7章 パーミッションに関する四つの基礎知識
  • 8章 インターネットはテレビじゃない!
  • 9章 ネットで実践する際の五つのステップ
  • 10章 実例に学ぶ成否の分かれ道
  • 11章 その戦略をきめ細かく評価せよ
  • 12章 「よくある質問」に答える

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MarkeZine(マーケジン)
2011/10/13 11:00 https://markezine.jp/article/detail/14525

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