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MarkeZine Day 2011

無印良品が仕掛けるソーシャルコマース最前線!
CtoCコミュニケーションの効果とは?


 10月7日、秋葉原コンベンションホール「MarkeZine Day 2011」が開催された。A会場、最初のセッションは、株式会社良品計画WEB事業部 WEB製作担当(兼)コミュニティー担当 課長 川名 常海 氏による「無印良品のソーシャルコマース活用について」。8月にリリースされたばかりのソーシャルコマースサイト「my MUJI」の事例が紹介された。

無印良品がソーシャルコマースに取り組んだ真の狙いとは

 TwitterからFacebookの普及へと、国内のソーシャルメディア事情が刻々と進化を遂げる中、企業担当者の関心も、各ソーシャルメディアの最適な運用方法から、「ユーザーが培ったソーシャルグラフをいかにマーケティング活用するか」という次のフェーズへと移ってきている。

 冒頭、川名氏は会場に対し、TwitterとFacebookそれぞれの自社アカウントの運用状況について問いかけたところ、相当数の手が挙がった。このことからも、企業のソーシャルメディア活用が一般化していることが伺えるだろう。

株式会社良品計画 WEB事業部 WEB製作担当(兼)コミュニティー担当 課長 川名 常海 氏
株式会社良品計画 WEB事業部 WEB製作担当(兼)コミュニティー担当 課長 川名 常海 氏

 無印良品ブランドで、国内350、世界500店舗を展開する良品計画。WEB事業部の役割は、ネットストアへの誘導だけではなく、リアル店舗への送客も大きいという。そんな同社がソーシャルコマースにいち早く取り組んだ狙いについて、「無印ブランドを愛する人たちのコミュニティを作ることで、CtoCの流れを活性化させたい」と語った川名氏。「何よりも“会話”が大切。新規顧客の獲得や再訪を期待していないことはないが、現時点ではあくまでも結果に過ぎないと考えている」とした。

ソーシャルコマースで広がるユーザーとの接点

 ソーシャルコマースでは、ユーザーを巻き込むことで、これまで一方通行だったコミュニケーションに変化が生まれる、と語る川名氏。その変化について、次の表を用いて解説した。

講演資料より掲載(以下、同)

 「これまではリスティングやアフィリエイト、純広告などのPaid Mediaへ出稿して新規顧客を獲得していたのに対し、ソーシャルコマースではソーシャルグラフを用いた誘導が期待できる。また、コンバージョン率UPに関しても同様にソーシャルグラフを用いたレコメンド表示が可能だ。再訪の施策についても、これまではメールでアプローチを促すというやり方があったが、ソーシャルコマースではユーザーのアクションが外部に伝播することで、再訪が期待できる」(川名氏)。

 同じようにネットストアへの流入経路についても、従来の検索エンジンやブックマークに加え、my MUJIからソーシャルグラフをそのまま持ち込むことができるようになり、“友だちのアクティビティ”という新たな導線を加えることができるという。

 左側が検索エンジンやブックマークからの従来の流れ、右側がソーシャルメディアやmy MUJIからの流れとなっている。この図を見てもわかる通り、ネットストアとmy MUJIが連携しているのが特長だ。どちらから来ても互いのサイトが持つ情報を活かしながら、ユーザーとの接点を途切れさせない工夫が施されている。

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

1983年生まれ。成蹊大学経済学部卒業。大学卒業後、大手IT企業にてレンタルサーバーサービスのマーケティングを担当。その後、モバイル系ベンチャーにてマーケティング・プロダクトマネージャーを務める傍ら、ライター業を開始。旅行関連企業のソーシャルメディアマーケターを経て、2011年1月Writing&Marketing Com...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/09/11 17:39 https://markezine.jp/article/detail/14563

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