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ソーシャル、スマートフォン…取り巻く環境が複雑化する中、サイト上でのユーザー体験向上も必須に

「訪問者を満足させる」コンテンツのそろえ方

 集客関連のトピックスに続いて、岸氏は「訪問者をどうやって満足させるか」という点について言及。そのためには「一言で言うと、その人に必要なコンテンツを出す」ことに尽きると断じている。

 「その人に必要なコンテンツ」とは、欲している情報か、気づきを得られる情報のことだと岸氏は説明。そうした情報をそろえるために、システムと編集の両面から日々、努力を積み重ねることが必要だとし、システム面と編集面で、それぞれ次のような施策が考えられると例を挙げた。

システム面

  • ASP型のレコメンドエンジンを導入。ECサイト以外であってもレコメンドは有効で、「このページを見た人は、このページも見ています」と薦める手も考えられる。
  • LPOエンジンを使い、1 to 1で動的にページ内容を変更する。例えば埼玉県のIPアドレスからアクセスされた際には、その地区の情報のみを表示するように設定する。

編集面

 データ分析に取り組み、コンテンツ群をブラッシュアップする。ただし、その場合は以下の2点について注意が必要になる。

  • PVが多い記事が支持されているとは限らない。検索エンジンでたまたま上位に表示されてPV数が増えることもある。行動解析で詳しく分析してみることが重要。
  • データ分析だけでは本当に用意すべきコンテンツを見落としてしまうことも起こり得る。「本来やるべきことは何か」と考えて展開していくことが大切。

サイト構築・運営にとって必要となるものは「機動性」

 講演の最後に岸氏は、理想的なサイト構築・運営の環境にとって必要となるものは「機動性」だと指摘。サイト運営は地味な作業の連続になるが、スピーディーに手数を増やしていくことこそがサイトの評価を上げて集客を伸ばし、最終的には業績にまで影響を与えることになるとした。

 機動性を発揮できるようにするためには、サイトや企業の規模、企業文化、すべてを業者任せにしようと考える担当者の意識が障壁になり得るという。

 規模の問題については、ドメインとシステムを本サイトから完全に独立させたサイトを新規に立ち上げることで機動性を確保できた企業がかなりあると岸氏は紹介。

 また、「とりあえずサービスを作る時には70%の出来でもいいから世の中に送り出せ」という文化だったライブドア時代の経験から、世の中のフィードバックを重視するように考えを切り替えるよう促した。

 そして、サイト運営者の業務量は非常に多くなっているが、CMSで更新する、データを集計・分析する、といったことを担当者自身が手を動かしてやっていかないと、ライバル企業とのスピード競争に勝ち抜くことはできないと語り、講演を締めくくっている。

次のページ
複雑化する環境にも対応できる次世代型コンテンツ管理システムとは

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2012/02/20 12:01 https://markezine.jp/article/detail/14740

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