直近ではスイッチングSDK拡張、将来的にはRTB実装からグローバル展開へ
AdStirの今後について、ngi groupメディアプラットフォーム事業部 チーフプロデューサーの堺真幸氏は、「まず取り組みたいのは機能の強化」と話す。直近ではスイッチングSDKを用意し、早々にリリースする予定だ。この機能は、AdStirSDKを導入することで、アドネットワークSDKの更新や導入を必要とせず、AdStirの管理画面で全てのアドネットワークの管理が完結するという、非常に利便性の高い機能である。
さらに、レポートAPIの実装も来年には完了。それぞれにアカウントに入ることなく、AdStirで各アドネットワークの収益性を見られるようにもなるという。
来年早々には、「RTB(Real Time Bidding)を実装し、媒体のさらなる収益性の向上の仕組みを提供する」と堺氏。具体的には、DSP(Demand Side Platform)※が提示する複数の案件をリアルタイムで比較して、より高い方を媒体側が選べる仕組みを確立する。
また、アドネットワークについては、国内はほぼ対応済みであるため、今後は海外の対応に注力していく意向だという。前回紹介した『YourGolf』のような、海外ユーザーを多く擁するアプリのさらなる収益化をバックアップするとともに、国内、海外それぞれの広告主/媒体に対して、ネットワーク広告の配信が可能なプラットフォームへと拡張していく計画だ。
※DSP(Demand Side Platform)……広告主側プラットフォーム。複数のアドネットワークやアドエクスチェンジに対し、一括して出稿管理が可能となる。
規模にかかわらず、良質なコンテンツを提供する媒体を支援したい
堺氏は、「規模にかかわらず、すべての媒体をAdStirでサポートできるような仕組みを構築していきたい」と話す。現在、スマートフォン市場を盛り上げるべく、さまざまなサービスが展開されているが、AdStirは特に収益化という面で支援しようというのだ。
「スマートフォンアプリ/Webメディア運営者様の良質なコンテンツ展開をサポートしたいというのが、我々の事業の根本にあります。これからも、媒体の規模に寄らず、使いやすいサービスを展開することでバックアップし、業界の活性化に寄与したいと考えています」と堺氏。
こうした考えのもと、今後もAdstirはさらに進化したスマートフォン向けSSP(Supply Side Platform)として、価値を高めていくだろう。
アプリの事例については、こちらの記事をご覧ください。
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