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進化した検索連動型広告スポンサードサーチ
「ここだけは先ずは押さえてほしい」ヤフーからの推奨事項

キャンペーン単位の予算設定のみ可能に

 最後に広告管理ツールの大きな変更点について。

 旧スポンサードサーチ®ではアカウントとキャンペーン、2つのレベルで予算設定ができたが、スポンサードサーチ® Ver.3からはキャンペーンのレベルでのみ予算設定が可能に。従ってキャンペーンレベルでの予算設定が必須項目になっている。

 旧スポンサードサーチからの移行の際、一定のルールで予算設定情報を自動的に移行されたが、アカウントレベルでの予算設定がなくなった分、意図せぬ設定になっている広告主も中にはいるかもしれない。意図したとおりの設定になっているかどうか、まずはスポンサードサーチ Ver.3の新しい広告管理ツールで確認してみることが必要だ。

 また予算設定のトピックで触れておくべきポイントとして、「曜日・時間帯ターゲティング」の新機能が挙げられる。曜日・時間によって15分単位で入札価格の調整などを行える機能だ。

曜日・時間帯ターゲティングの設定画面
※画像はサンプルになり、実際の表示とは異なる場合がある

 以前は露出量をコントロールしようと、予算設定の数値をこまめに変更する広告主もいた。だが、変更頻度があまりに高すぎると、システム側で適切に広告配信できなくなることもあったという。

 ヤフー側としては、今後は曜日・時間帯ターゲティングを使い込んでもらうことで細かな露出量コントロールを実現してほしいようだ。

パフォーマンス分析のレポート機能なども使い勝手を考慮して改善

 運用パフォーマンスを確認するレポートの機能もスポンサードサーチ Ver.3で大きく変更が施された。従来は定型レポートしか使えなかったが、今回から表示項目・表示順などのカスタマイズ性が高くなっている。

 カスタマイズの仕方がよく分からない場合、あらかじめ用意されている「お勧めのレポート設定」を使ってみてほしい。新規レポートの作成画面で【お勧めの設定を反映】の項目をクリック。8種類のテンプレートの中から、希望のレポート形式を選ぶことができる。

お勧めの設定として、アカウントレポート(日別・過去30日間)、アカウントレポート(日別・先月)、
キャンペーンレポート(日別)、広告グループレポート(日別)、
広告レポート、キーワードレポート、検索クエリーレポート、
リンク先URLレポートを用意している
※画像はサンプルになり、実際の表示とは異なる場合がある

 運用実績を確認する際、レポートだけに頼るのではなく、広告管理ツール上から操作しながら広告グループ単位、キーワード単位で状況を把握・分析したい広告主もいることだろう。スポンサードサーチ Ver.3ではそうした際の操作性が大幅に改善されている。

 以前はキャンペーンのページならキャンペーンの一覧のみ、広告グループのページなら広告グループの一覧のみを表示。「このキャンペーン、広告グループでのキーワード別運用実績を見たい」という時には、都度ページを掘り下げていく必要があった。

 それが、スポンサードサーチ Ver.3からはアカウント全体のキーワード/広告/広告グループ/キャンペーン別の運用実績をタブ切り替えで確認できるようになった。特に中小規模のサイト運営者にとっては、アカウント全体を俯瞰しやすくなっているので、レポートに頼らずとも広告管理ツール上である程度の情報を集められるようになるだろう。

 また、マトリックス状にアカウント内の階層を切り替えられるようになった。左カラムの【表示階層選択】から階層を指定することで、調べたい階層に直接飛んで確認を行うことができる。

※画像はサンプルになり、実際の表示とは異なる場合がある

 階層を上がったり下がったりする煩わしさが減ったのはうれしいところ。配置を覚えるまでは大変かもしれないが、次第に使い勝手の良さを実感してくるのではないだろうか。

スポンサードサーチ Ver.3向けにヘルプも刷新

 スポンサードサーチ Ver.3への移行に際して、ヘルプページも刷新された。よく参照されるページのランキングや、関連ページのレコメンドなども表示されるようになっている。

 このヘルプページの情報なども参考にしつつ、MarkeZineでは広告主向け/広告代理店向けのQ&A記事を近日中にアップする予定だ。

 最後に1つだけ、設定についての注意点を。旧スポンサードサーチからの移行に当たり、切り替え直前の設定情報ではなく、スケジュールの余裕を見て多少前の設定情報がスポンサードサーチ Ver.3に移行されている。

 10月末~11月初旬に変更された設定情報は移行されていないため、該当期間中に設定を変更している企業は広告管理ツールにアクセスの上、移行後の設定内容についても確認しておいてほしい。

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この記事の著者

中嶋 嘉祐(ナカジマ ヨシヒロ)

ベンチャー2社で事業責任者として上場に向けて貢献するも、ライブドアショック・リーマンショックで未遂に終わる。現在はフリーの事業立ち上げ屋。副業はライター。現在は、MONOistキャリアフォーラム、MONOist転職の編集業務などを手掛けている。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2012/01/04 12:37 https://markezine.jp/article/detail/14834

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