モバイル広告のディーツーシーコミュニケーションズと折込広告の読売インフォメーションサービスは、家電量販店さくらやとテストマーケティングを実施し、モバイルと折込を併用するクロスメディア広告展開の効果を検証した。
今回対象となったのは、キャンペーン情報や新商品のお知らせなどの最新情報が無料で届くNTTドコモのサービス「メッセージF(フリー)」ユーザー。テストマーケティングは、「モバイル広告(メッセージF)」の配信と「折込広告」配布を同時期に実行し、広告の接触パターン(モバイル広告のみ、折込広告のみ、モバイル広告+折込広告)ごとに認知、関心、来店意向を測定し、両媒体による相乗効果の可能性を検証した。
その結果、モバイル広告(メッセージF)配信での「さくらや」の認知率は全体で61.2%に達した。モバイル広告を見たタイミングは、「配信日当日」が83.5%、「配信日翌日」を含めると93.6%。同様に、折込広告の閲覧タイミング(折込広告認知者が折込広告を見たタイミング)も、「配布日当日」が74.2%、「配布日翌日」を含めると86.6%となり、両媒体ともに即時性の強い広告媒体であることがわかった。また、モバイルと折込の両方の認知者に、モバイル広告接触後の折込広告の接触有無を聞いたところ、43.4%が「モバイル広告を見た後に折込広告を見た」と回答。モバイル広告が、折込広告の接触や再読のきっかけになるようだ。
気になる2つの広告の相乗効果だが、モバイル広告の認知者の来店意向は、モバイル広告のみの認知層では39.8%だが、モバイルと折込両方の認知層では59.2%と上昇。また、折込広告のみの認知層では47.6%だが、モバイルと折込の両方の認知層では57.9%とこちらも上昇。広告の接触度が増えることで、「興味関心」と「来店意向」の高まりがみられた。
プレスリリース:「折込広告とモバイル広告によるクロスメディア展開の効果検証」(PDF)