【事例2】 コカ・コーラの自販機と友だちになれる「ハピクエ」
- サイト名:ハピクエ
- 運営会社:日本コカ・コーラ
サイト概要
「ハピクエ」は、日本コカ・コーラが2011年12月にスタートしたプロモーションサービスです。このプロモーション用に、全国のコカ・コーラの自販機に名前が付けられました。ユーザーは自販機に貼られたQRコードをきっかけに「ハピクエ」サイトにアクセスし、自販機と友だちになり、アクセスするたびに自販機を育てていくことができます。
ゲーミフィケーション要素
自販機を擬人化するというアイデア自体が大変ユニークなものですが、自販機とのコミュニケーションを活性化するしかけにもゲーミフィケーション要素が取り入れられています。QRコードをスキャンすることで、自販機と「あいさつ」ができるのですが、その回数に応じてさまざまなアイテムがもらえます。また、特定のグループの自販機と友だちになることで得られる特典や、特定の行動を取ることでバッジが付与されるしくみもあります。
自販機の利用を楽しくするという目的をユーザーに与え、自販機を友だちに見立てることで1台1台に個性を与え、自販機を探す楽しみとコレクションする楽しみを提供することができます。こうした探索の結果、自販機装飾用のアイテムを入手し、自販機を通じた自己表現をソーシャルグラフ上で行うことも可能になります(ハピクエはツイッター、フェイスブック、mixiと連動可能)。
この事例からの学び
自販機というリアルな機器を使ったしかけもさることながら、モバイルを含めたゲーミフィケーションの可能性を感じさせてくれる事例です。モバイルインターネットが定番化している日本ならではの施策といえるでしょう。位置情報を使った施策は現時点ではそれほど目立ってはいませんが、今後どのような企画が実施されていくのか非常に楽しみです。
