日本アドバタイザーズ協会 Web広告研究会が実施している「企業内Web閲覧環境に関する調査」は今回で4回目。社内で利用されているインターネットのブラウザは、「Internet Explorer 6.x以前」が39%ともっとも多く、Internet Explorerの各種バージョンをすべて合わせると8割を超える。また、会社規模が大きいほど「IE 6.x以前」の比率が高く、従業員5000人以上の企業では52%に達している。
Webページの閲覧は、「無回答」を除くすべての企業で可能となっており、このうち63%の企業が何らかの閲覧制限を行っている。社内で利用可能なWebサービスで、「閲覧、書き込みともに可能」が比較的高いのは「フェイスブック」「ツイッター」「宅ふぁいる便」で、いずれも7割弱。もっとも低いのは「2ちゃんねる」の49%。
メールの送受信に対しては62%の企業がフィルタリングや制限を行っており、HTMLメールの受信については、50%までは「受信してそのまま表示」が可能、「受信はできるが画像は許可が必要」が32%となっている。
スマートフォンやタブレット端末などの「スマートデバイス」の日常業務における活用については、「いまはないが、今後、活用を考えている」が46%、「日常業務で活用している」が34%、「活用の予定はない」としている。
企業内で最も利用されているブラウザとして「IE6.x以前」が38.6%と高い構成比を占めた点について、Web広告研究会 企業広報委員会の佐藤詠美委員長(コクヨ株式会社)は「社内の各種システムが構築時にIE6を前提としていたため現在でもバージョンを上げられないといった理由が考えられるが、今後これらのシステムが刷新されて制約がなくなることで、徐々に最新のブラウザへ切り替えられてゆくものと考えられる」とコメントしている。
【調査概要】
調査対象: 日本アドバタイザーズ協会加盟企業およびWeb広告研究会加盟企業445社、
官公庁104団体(省庁38、都道府県47、政令市19)を対象に実施。
調査方法: 郵送調査
調査期間: 2011年11月7日~12月1日
回収数: 160社(うち官公庁22団体)
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