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リサーチデータで読み解く!最新Webマーケティング

台頭する「動画広告」の実態

商品購入で最も影響を受けるのは雑誌をおさえ、インターネット広告がトップ!

 インターネット動画広告への印象や商品購入経験、さらに具体的な購入ジャンルの調査に続いて、次にインターネット動画広告を他のメディアと比較して、そのユーザー認識を探った。Q8で商品やサービスの購入に最も影響を受ける広告は何かを尋ねたところ、「TVCM」が47.5%と他の広告に圧倒的な差をつける結果となった。次いで「雑誌広告」が13.4%、「雑誌広告」が7.8%と続いた。

 注目すべき点は、最も影響を受ける広告に「インターネットの静止画広告」が7.5%、「インターネットの動画広告」が7.1%あげられたという点で、インターネット広告でくくった場合、その割合は14.6%となり2位の雑誌広告を凌いでいる。近年、インターネット広告費は広告全体の費用の推移から見てもその成長が著しく、それにともないユーザーの広告に対する認識や意識が変化していることが伺える。また、TVCMがマスメディアとしてその地位を不動のものにしている一方、ある程度ターゲットが決められる広告というくくりでは、雑誌広告や新聞広告よりもインターネット広告がユーザーへ認知されやすくなっていると言えるのではないだろうか。

 最後にQ9として、インターネット(動画)CMの満足点と不満足点について自由回答形式で求めた。その結果、満足点として、「見たいときに見られる」が50人と最も多く、次いで「分かりやすい」と「商品が分かりやすい」がそれぞれ25人と続く結果になった。不満足点に関しては、「邪魔である」が48人と最も多く、次いで「CMが長い」が27人、「回線によって重い」が21人と続く結果になった。

 インターネット(動画)CMは、TVCMと異なり自由に何度も見ることができるリピート機能があり、画面を拡大・縮小、一時停止して商品をじっくり見ることが可能であるなどの理由により、ユーザーがプラスの印象を抱いていると考えられる。さらに少数ではあるが「そのまま商品のHPに行くことができる」や「直接購入できる」とインターネットならではの利点も、ユーザーの手間が省け、満足のいく理由の1つに挙げられている。

 その一方、インターネット(動画)CMに全く興味のないユーザーにとっては、単なる障害物になる恐れがあったり、画像や音量の精度が良くない、PC環境の良し悪しによって見られないなどのマイナス意見も目立った。インターネット(動画)CMは、現時点でまだ発展途上にあると言えるが、今後この調査で分かったユーザーの不満足点をプラスへと転換していくことが、ユーザーのインターネット(動画)CMへの興味・関心を喚起させるきっかけになるのではないだろうか。

今回の調査は、業界の全般的な調査となっております。あくまでも指標となるものですので、参考データとしてご活用下さい。業界やそれぞれのシチュエーションに合ったリサーチにご興味をお持ちの方は、お気軽にお問合わせください。
サンプル数  :322
調査期間   :2007年06月07日(木)~2007年06月11日(月)
調査方法   :インターネットリサーチ
調査機関   :ターゲットリサーチ
対象者     :16歳~49歳の男女
本調査結果の単純集計を無料でご提供させていただきます。アンケート回収データ・クロス集計サービス・レポートは有料にてご購入いただけます。調査や有料サービスをご検討の方はお気軽にお問合わせください。

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株式会社セプテーニ(カブシキカイシャセプテーニ)

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MarkeZine(マーケジン)
2007/07/27 12:00 https://markezine.jp/article/detail/1521

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