SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

ノンクリエイターのためのWebコピーライティング講座

コピーでニンジンをぶら下げ「欲しい!」と思わせよう
今すぐマネしたい、ヒットを生み出す3つの表現


「欲しい!」と思わせるコピー:信頼感や心理的な抵抗感へアプローチする

 うまく動機づけを行うには、手に入れるべき理由を示すことだ。そして、その理由では今よりもっと良くなる、あるいは問題の解決につながることをイメージさせなくてはいけない。場合によってはそれを証明して納得させなくてはいけない。いかに表現したらいいのか、「世界史」のキャッチフレーズで見ていこう。

海外の学生はこの本を読んで世界史に強くなっています。
たった2冊で大丈夫。世界史を理解する最後のチャンスです。

ヒットを生み出すコピーのポイントその1~特徴を第三者の評判で伝える

 まずは最初のセンテンス、「海外の学生はこの本を読んで~」から。海外では世界史のバイブル的存在といった特徴を、ユーザーなど第三者による評判・評価の視点から言っている。「この本を読むと世界史に強くなります」ではただの自慢になるが、第三者による評価(もっとも評価の真偽を確かめる術はないが)を示すことで信頼されやすくなる。

 新商品ではできないが、定番商品の販促を強化したいときによく使われるパターンだ。「20代女性に人気」「クリエイターの多くが使っている」「デザインで選ばれている」から、数字を入れた「シェアNo.1」「人気ランキング1位」までさまざまな表現で使われる。

 なお、シェアNO.1といった数字などのデータを出すときは、「~調べ」など根拠を示すこと。さらに「人気」「好評」「売れている」「選ばれている」など評判や評価を使うときは、「スマホ人気No.1、使いやすさで選ばれています。」のように、なぜ選ばれているのかその理由まで示すと説得力が増す。

ヒットを生み出すコピーのポイントその2~具体的な数字でハードルを下げる

 次の「たった2冊で大丈夫」は具体的な数字を使って約束をする表現で、心理的なハードルを下げる時に用いられるパターンだ。「たった1週間でマスター」のように時間や物理的な労力、コストの少なさが特徴である場合、それを強調することで「少ないならためしてみようか」と心理的なハードルを下げ、抵抗感を小さくすることが期待できる。

 ただし、ハードルが高そうな場合は訴求力が弱いので使えない。もし「世界史」が上下2冊ではなく全10冊であったら、「たった」と強調されても試してみようとは思わないのではないか。そう考えると「たった」や「わずか」、「ほんの」といった数量の少ない言葉が合う場合限定の表現だ。

1日集中特訓!8月21日「動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方」講座開催

Webの記事を読むのもいいけれど、リアル有田憲史さんに会って直接講義を受けませんか?

「コピーの中で最も重要なキャッチフレーズの作り方」「説得力アップのためのフレームワークとレトリックの紹介」の2点に重点を置き、動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方を伝授します。キャッチコピー、ボディコピーを実際に書いていただき、その場で講師が添削するワークショップの時間を設けています。

★☆★講座「動かす、読まれるWebコピーの発想と作り方」の詳細・お申し込みはこちら★☆★

次のページ
「欲しい!」と思わせるコピー:商品ニーズをタイミングや機会と結びつけよう

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
ノンクリエイターのためのWebコピーライティング講座連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

有田 憲史(アリタ ケンジ)

 コピーライター(キャリア24年)。主な仕事は広告や販促ツール、Webサイト、IRツール、ダイレクトマーケティングの企画やコピー。時々マーケティングプランナーも。その他さまざまな仕事もこなしており、ネット通信講座のコピーライティングの講師、マーケティングコンサルタントやゴーストライターの経験も。これまで担当した業界は電機メーカー、IT、不動産、自動車メーカー、健康食品、流通、食品など。

●ブログ「コピーライターが思わず ! となったコピー。」
●Twitter:ありけん@arikenunited

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/06/27 17:41 https://markezine.jp/article/detail/15416

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング