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デジタルマーケティングの未来を探る「Adobe Digital Marketing Summit 2012」

「Adobe Digital Marketing Summit 2012」から見えてきた、今後のウェブマーケティングに大切な5つのキーワード


 アドビ システムズが主催するマーケター向けイベント「Adobe Digital Marketing Summit」が、3月21日・22日に米国ソルトレイクシティで開催されました。サミット参加経験が豊富な筆者が、全体を通じて重要性を感じた5つのキーワードを紹介します。

「Adobe Digital Marketing Summit 2012」の5つのキーワード

 「Adobe Digital Marketing Summit 2012」は2日間にわたって開催され、8つの分野で合計100以上のセッションが行われました。この記事では、キーノートとセッションに参加した筆者が、サミット全体を通じて重要性を感じた5つのキーワードを紹介します(各セッションのレポートも随時お届けする予定です)。

キーワード1: デジタル・セルフ(Digital Self)

 ここ数年でウェブ上における個人あるいは属性に関する情報が飛躍的に増えました。FacebookやTwitterといったソーシャルメディアを中心に、オンライン上でその人の趣味や行動特性がわかります。今回のサミットではキーノートに登壇された方の大半に、「オフラインの自分とデジタル上の自分の違いがあるかを教えてください」と聞いていたのが印象的でした。

Digital Selfについて語る、アドビ システムズSVPブラッド・レンチャー氏
Digital Selfについて語る、アドビ システムズSVPブラッド・レンチャー氏

 そしてオンラインマーケッターはこれらの情報を活用することにより、コンテンツおよび集客の最適化を行っていくことが、ビジネスインパクト向上のカギになります。全員に同じトップページを表示するのではなく、「Facebookでいいね!を押した商品に関連するバナーを出す」「サイト内で見たコンテンツをもとに、自社動画の広告内容を変える」「地理情報をもとに、寒い地域に住んでいる人にはスキーウェアを案内し、暖かいエリアに住んでいる人にはビーチサンダルを案内する」。このような「デジタル・セルフ」をかたどる情報をもとに最適化をしていくことが大切になります。

 アドビは、このような最適化を実現する製品として「CQ 5.5」を紹介。ログやソーシャルデータなどをもとにセグメントを作成し、そのセグメントごとに最適なコンテンツを表示することができます。

地域によって表示するコンテンツを「CQ 5.5」上で設定して、サイトに反映させる
地域によって表示するコンテンツを「CQ 5.5」上で設定して、サイトに反映させる

 また、デジタル・セルフをもとにした最適化と切り離せないのが、個人情報のセキュリティの問題です。今回のサミットでは、この点に関してアドビが非常に注意していることが印象的でした。個人情報がなくても充分なターゲティングはできますし、逆に個人情報そのものを持つことのほうがリスクなのではないでしょうか。

 利用者観点から見ると、必要なときにオプトアウト(=情報を取らないように設定をすること)が手軽にできることが前提で、より自分にあったコンテンツが提供されるのであれば、このようなデジタルデータを有効に使うことは歓迎したいです。

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この記事の著者

関根 将成(セキネマサナリ)

さすらいのフリーライター。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/18 16:57 https://markezine.jp/article/detail/15455

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