より大きな事業にしていくために
野田:既存サービス「JANet」・「Smart-C」はリリースから数年経過しているサービスだったから運用メインだったけど、AppDriverは今後どうなるか分からない新しい市場の中で市場を作っていく側のサービス。今までとはやり方を変えていくという考え方がすごく大切だったよね。
山田:そうですね。AppDriverを大きくしていくために今までの事業と変えてやってきたことは、アドウェイズがスマホに力を入れていることを積極的に外部に広めるっていうのにも力を入れましたよね。セミナーに登壇させてもらったりtwitterで最新情報を紹介するなどブランディングにも力をいれました。「アドウェイズがスマホ領域で攻めている」という印象をつけたかったんです。
野田:そうだね。市場を作っていくために、啓蒙活動は相当したね。交流会の参加やセミナーでの事例紹介、本(『スマートフォンチャンス!』)の執筆をやましょうと一緒にやったり、これまでやって来なかったことにどんどん挑戦したよね。

山田:当時執筆したものを今読み返してみると、本当に当たり前のことを書いていたなって思いません? そのときは最前線だと思って書いてたものの、今ではもう当たり前のことになってますよね。それだけ業界が変化するスピードが早く、だいぶ状況が変わっているというのを改めて感じますね。
野田:うんうん。本当にそうだね。それとノボットさんのセミナーに登壇させてもらったときの内容がTechCrunchの記事で取り上げてもらったことがスマホ業界で話題になってくれたことも大きかった。まだAppStoreではソーシャルゲームは儲からないと思われていたときにAppStoreでも儲かるんだとアピールすることができたかなって思う。
「カイブツクロニクル」の話がメインではあったんだけど、AppDriverが貢献している数字が大きかったので、アプリデベロッパー、広告事業者という2つの側面からアプローチできたんだよね。セミナーに登壇させてもらっていたことで、記事として取り上げてもらえたので、デベロッパーにインパクトを与えることができ一気にAppDriverが広がっていったんじゃないかなと。
今後、注力したいのは海外
野田:国内ではある程度早い段階で動くことができたけど、リリース当時と比べると市場環境も大きく変わったてきた。デベロッパーのニーズも多様化しているので、AppDriverとしてまだまだ改善すべき点が本当に多々あるなと思ってる。
また、今後注力したいのは海外。AppDriverは立ち上げる前からアジアでNo.1を獲ることを目標に掲げてる。今年に入って中国と台湾でネットワークを立ち上げたけど、アドウェイズの東南アジア展開とともに今後もさらに拡大させていきたいね。
山田:はい。あと、アドウェイズが企業として収益をあげていくことは大切なことですが、AppDriverとしては世の中に価値を生み出せるようサービスに愛情を注いでつくりあげてきたつもりなので、これからも世の中のために価値を生み出せるサービスを手がけていきたいですね。
予期せぬスピードでスマホの市場は進んでいきます。AppDriverはまだまだ改善が必要なサービス。小さな時代の流れにも柔軟に反応して、常に変化していきます。今後もスマホ市場を盛り上げていきたいです。