3つの機能を使った施策
続いて、各フェーズにおいて具体的に実施をする施策について説明します。読んでいる皆さんがイメージをしやすいように、アドネットワークや第三者配信における具体的な機能を使用する前提で説明していきます。
フェーズ1: オーディエンス拡張機能の利用
「オーディエンス拡張機能」とは、タグで収集したデータをもとに、コンバージョンしたユーザーの直近でのウェブ閲覧履歴や時間帯などを分析し、類似した見込みユーザーに広告配信をする機能です。これによって、潜在的なユーザー層への効率的なリーチが可能になります。
フェーズ2: キーワードマッチ機能
直近で検索された特定キーワードをもとにセグメントを実施した上で広告を配信します。「キーワード」で検索をしているユーザーは、ニーズが顕在化している場合が多いため、顕在層に対して効率的な広告配信ができます。
フェーズ3: リターゲティング機能
一度サイトを訪れたことがあるユーザーに対して、対象ユーザーが別のサイトを閲覧している時に広告を表示する機能です。見込みユーザー層に対してのみ効率的な広告配信が可能になります。
上述のとおり、アドネットワークや第三者配信のメリットは、詳細なターゲット設定や配信セグメントが可能、かつ運用データも詳細に数値化(可視化)できることにあります。今回挙げた3つの機能(施策)は、セグメントやデータをもとに、より確実性の高い(コンバージョンの可能性が高いと考えられる)ユーザーを探し当てる手助けとなります。
しかしながら、繰り返しになりますが、これらの機能のみに頼るのではなく、「使いこなすこと」が何よりも重要です。そのためには、まずは、プロモーションの目的やそこで達成したいことを明確にしたうえで、ブレることなく一貫した運用と効率改善を行っていくことが何よりも重要となるのです。