ソーシャルメディアならではのTPOが共感を呼ぶ
ソーシャルメディアで「いいね!」「コメント」「シェア」「リツイート」などされる内容は、そもそもソーシャルメディアならではTPOに合わせて投稿される必要があります。まず、ソーシャルメディアはマスメディアではないので、一方通行の発信ではいけません。ユーザーの反応には応えること。時にはユーザーの間で盛り上がっていることを拾う等して、ユーザーと向き合ったり、空気感を共有しましょう。
同じ内容の投稿でも、コメントが入っているか否かによって、ユーザーから「いいね!」やコメントなどがつく率が変わります。コメントにこそ投稿者の人柄が出るため、その部分に共感したり、興味がわいたりするというわけなのです。
たとえば伊藤ハムのFacebookページでは、キャラクターのハム係長の「こんにちは、ハム係長です。今日は“ノー残業デー”なんですが……。お給料前でとっても厳しいです。ぷふぅ~っ」という投稿には、791件の「いいね!」と64件のコメントという、普段よりも数割以上多い「いいね!」とコメントがついています。

投稿日は8月22日で一般企業の給料日25日の直前とタイムリーな話題であること、ユーザーが共感できる内容であることを投稿することによって、ユーザーからも多くの反応がもらえたというわけです。この時に、ハム係長のため息をついている画像がついているところや、人柄が出るほのぼのとした語り口調などもポイントです。
その他、NHK広報局のTwitter(@NHK_PR)のように、ユーザーに「おかん、今日のおやつ何なん?」と言われて「そんなことより、あんた宿題は?」と見事に返したり、「NHK_PRが得意げに3時をお知らせいたします。3時 <(`V´)> だよ!」のような楽しげな口調でやりとりするというのも、親近感がわいていいでしょう。口調や投稿内容は、投稿者のキャラクター設定によって異なるので、自社のイメージや目的に合ったものに設定することをお勧めします。
なお、ソーシャルメディアにおいてタイムリーなことはとても重要です。ユーザーはソーシャルメディアをリアルタイムに見るため、タイムリーな話題を投稿することで、ユーザーの気持ちにも添うことになるからです。タイムリーさには、話題のニュース、イベント、季節、日時、時間帯等が関係します。

