写真をフィーチャーしたライフログ的なソーシャルアプリへ
さて、前ページの答え合わせをしよう。ロゴも入っているし、有名なサービスも多かったのでそんなに難しくないとおもうが、左上から右に向かって、Path、pick、Simplog(1列目)、Twitter、mixiページ、Facebook(2列目)、Google+、Instagram、LINEのタイムライン(3列目)である。
主要SNSが次々とデザインを変更
それにしてもこれらの画面のいくつかは、あまりに似ている。スマートフォン向けのソーシャルアプリは、写真を中心としたライフログ的な利用が中心となる。自分のホームや友だちのフィードで写真をフィーチャーし、ページのトップにもプロフィール写真だけでなく、自分を表現する大きめの写真を配置できるようになっているものが多いというのが、ここまで似てしまう理由といえるだろう。
とくに、Twitterは9月18日にこの「ヘッダー画像」が設定できるようになったが、これによって見た目がかなりFacebookのタイムラインやPathに近くなった。これは短いツイートをただ積み重ねるだけでなく、よりリッチな見せ方にこだわるようになった最近のTwitterの傾向を象徴しているといえるだろう。
同じようにmixiページでも「トップ画像」を挿入できるようになった。こちらのほうがTwitterに少し先んじており、8月27日である。Google+はさらに早く、2012年4月に大きくデザインをリニューアルし、スクロールさせたときの見せ方などにかなり工夫を凝らしている。
LINEにタイムラインが導入されたのは、この連載でも書いているように8月6日。Simplogは、サイバーエージェントが8月10日に提供開始した「スマホ時代の新しいブログサービス」で、アプリ内で友だちをフォローできるほか、Facebook、Twitter、Amebaブログにマルチポストできる。
先行するFacebookのタイムラインは、実はまだ徐々に浸透しつつあるところだが(いまだ完全に切り替わっていない!)、マーク・ザッカーバーグ氏がこの見栄えを発表したのは、2011年9月に開催された「f8」だった。
こうした写真をフィーチャーしたライフログ的なソーシャルアプリの萌芽は、2010年秋に遡る。Facebookに買収されたことでも話題になったInstargramが10月、元Facebookスタッフが設立したPathが11月のローンチされた。Pathは翌年11月のリニューアルでカバーを導入し、これがソーシャルアプリの1つのひな形になっているところもある。