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「Google Tag Manager」ではじめる解析タグ統合管理

解析タグ管理がラクになる? ~Google Tag Managerの特徴と導入前のチェックポイント~


 重要性を増すタグの存在、しかしその管理の煩雑さに頭を悩ませている方々も多いと思います。この新連載では、Googleが発表したばかりのタグマネジメントツール「Google Tag Manager」について、NRIネットコムの金森和紀氏がこれから毎週3回にわたって解説します。

はじめに

 近年のWebサイトでは必ずといっていいほど、アクセス解析・広告効果分析、リマーケティングなどを行うための解析タグが埋め込まれています。解析タグはマーケティング活動に必須の存在になり、適切・正確な管理が必要になりましたが、Webサイトの大規模化やタグの多様化によって、その管理は大きな負担になりつつあります。

 そこで本記事では、最近発表された無償のタグ管理プロダクトであるGoogle Tag Managerを使って、Webサイトのコンテンツから解析タグを分離して管理する方法を紹介いたします。

解析タグ管理の重要性と問題点

 現在、多くのWebサイトに、アクセス解析や広告効果分析などを行うための"解析タグ"が埋め込まれています。これらのタグは、デジタルマーケティング施策の効果を測定・検証し、改善施策を検討するためには不可欠なものですが、さまざまな広告媒体・解析ツールが発行する解析タグを導入するうちに管理が煩雑になり、サイトのどこにどのタグが埋め込まれているか分からなくなったり、埋め込まなければならないタグが入っていないページがあったり、逆に不要になったタグを削除し忘れたりすることもあります。

 これでは、収集されるデータが不正確になってしまい、いざデータを活用しようとしても、間違った結果を導いてしまうことになりかねません。したがって、Webサイトに含まれるタグは適切に管理・維持せねばならず、Webサイトの発展や新たな解析タグの導入によって、マーケティング担当者にはタグ管理の負荷は今後大きくなると考えられます。

 また、解析タグを追加・更新・削除しようとすると、コンテンツは更新しなくても、ページのHTMLコードを書き換える必要があり、対象ページが多い場合には、必要なコスト・時間が大きくなりがちです。特にWebアプリケーションに含まれるページの場合、IT部門やシステムベンダなどに作業を依頼する必要があり、マーケティング担当者の一存では作業を進められないことがほとんどではないでしょうか。

 マーケティング施策の改善スピードが加速する中、施策の効果検証のための解析タグ変更作業に時間・コストがかかってしまい、改善スピードにブレーキがかかってしまうのは、非常に残念なことです。

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この記事の著者

金森 和紀(カナモリカズキ)

金森 和紀 (NRIネットコム株式会社 システムエンジニア)

野村総合研究所グループ、NRIネットコムのシステムエンジニア。2010年に新卒入社後、ECサイトなどのWebシステム開発担当を経て、現在は主に大手企業のクライアント向けにGoogle Analyticsの導入コンサルティング・設計・実装・運用...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2012/10/19 11:48 https://markezine.jp/article/detail/16561

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