タグ管理システム
そこで、WebサイトのHTMLコードから解析タグを分離し、別のシステムで一括管理するのがタグ管理システム(Tag Management System; TMS)です。タグ管理システムを使うと、以下のようなメリットがあります。
1)複数の解析タグを使う場合でも、各ページには1種類のタグ(コンテナタグ)を埋め込むだけでよいため、挿入間違いや重複挿入の可能性が減る
2)一度コンテナタグを各ページに埋め込めば、解析タグを変更する場合もタグ管理システム側の設定変更だけでよいため、迅速に測定を開始できる
このようなシステムの力を借りることで、マーケティング担当者のタグ管理負荷を軽減し、より低コストに、正確に、タグを維持・管理できるようになります。
Google Tag Managerの登場
これまでにも、国内・海外のベンダからいくつかのタグ管理システムがリリースされていますが、これらの多くは有償または広告媒体との組み合わせで販売されていました。しかし、2012年10月にGoogleが「Google Tag Manager」を発表、無償で提供することになりました。
これは、Googleが提供する広告プラットフォームであるAdWordsやDoubleClick、さらにアクセス解析プロダクトであるGoogle アナリティクスなど、効果測定のための複数の種類の解析タグを効率良く管理したいというユーザの要望に応えるものです。
Google Tag Managerの特徴は以下の4点です。
1)Googleの堅牢なインフラ上でタグ管理を行う信頼性
2)Googleプロダクトらしいシンプルさ
3)他社のタグも管理できる柔軟性
4)無償であること
タグ管理システムのメリットに加え、Google Tag Managerのように無償で利用できるものがあれば、多くのマーケティング担当者にとって導入検討の大きなモチベーションになるのではないでしょうか。

