Facebookマーケティングのベスト・プラクティス
企業がFacebook上でマーケティング活動を行う際のベスト・プラクティスを、一言であらわすと以下のようになります。ソーシャルグラフの中にブランドもまた場所を持ち、多くのファンとつながり、活発にコミュニケーションをとることで、彼らの先にいる大勢の人々にもポジティブな影響を与えていく。この一連のサイクルをわかりやすく言い表したのが「BCEIモデル」です。
ステップ1: Facebookページを作成する 【B: Build】
最初のステップは、製品・ブランドがFacebook上のソーシャルグラフに存在するための場所としてのFacebookページの作成(Build)になります。
企業やブランドがFacebookページを持つということは、自分たちにとって価値のあるファンとさまざまな交流を行う、活動の本拠地となる場所を持つ、ということです。Facebookページは、あなたのブランドと生活者との重要な「タッチポイント」になります。ブランドをビジュアルで体感してもらえるようなカバーフォトやプロフィール写真のチョイス。企業の創立からこれまでの重要なできごとを、「タイムライン」の中で紹介する。さまざまな工夫をして、自分たちのブランドにとってふさわしいコミュニケーションの本拠地をつくりあげてください。
ステップ2: ユーザーとつながる 【C: Connect】
Facebookページを作成しただけでは、 世界に10億人以上いるFacebookユーザーと自動的につながるわけでは当然ありません。ページに対して「いいね!」をしてくれた人がいて初めて、コミュニケーションを開始することができるのです。言い換えるなら、Facebookページに「いいね!」をしてくれた人、すなわちページの「ファン」に対しては、ブランドは会話するための許可を得たということになります。
まずは、すでに自分たちとタッチポイントを持っている人たちにFacebookページの存在をお知らせして、ひとりでも多くの彼らに、最初のコアとなるファンになってもらいましょう。これが「BCEI」の2番めのステップ、「Connect」になります。
店舗をお持ちのビジネスであれば、店頭でカードを配ったり、ポスターを貼って告知する、メールマガジンの会員組織をお持ちであれば次回のメールマガジンの中で紹介する、新聞広告やテレビCMの中でも紹介する、社員とその家族にお知らせする、地元の集まりの中で紹介する……などなど、考えられるあらゆるタッチポイントを活用して、Facebookページの存在を知らせてください。
これらに加えてFacebook広告を活用する、という方法もあります。その際に重要になってくるのが、ターゲティングです。Facebook広告では、利用者の年齢、性別、居住地域などのデモグラフィック属性や、勤務先、経歴などのほか、関心を持っている事柄などで広告のターゲットを絞ることができます。製品・ブランドに興味を持ってもらえそうな層に絞って自分たちのFacebookページの存在を発信することにより、より効率よくファンを獲得することができるのです。