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「デジタル=刈り取り」ではなく、オンラインでのコミュニケーションをもっと豊かにしたい
【第三者配信MediaMind布施氏インタビュー】


熱い議論が生まれたイベント「Inspire Tokyo」

 MediaMindは2011年、米Digital Generation社(以下DG)に買収された。DGは米国をはじめ、世界75か国のテレビ放送局に、CMや番組コンテンツをデジタル送稿・配信するテクノロジー・サービスを提供している。

 両社の統合によって描かれるビジョンを紹介し、デジタル広告に関わる人々を「Inspire」するため、11月20日にイベント「Inspire Tokyo」が開催された。米国のDG MediaMind社から、CMOのRicky Liversidge氏とGlobal Head of Innovation(エバンジェリスト)のDean Donaldson氏が来日し、広告主企業を中心とした来場者を前に、熱いプレゼンテーションと討論が行われた。

 まず、Donaldson氏は、複数のデバイス、スクリーンが登場し技術の進化が速い現代においては、広告へのユーザーのつながり方も変わってきていること、そうしたユーザーの行動を的確にとらえるにはデータが重要であることを強調した。また、スマートフォンが TV コンテンツを認識して同期して動くといった、マルチスクリーンの組み合わせによる先進事例を紹介した。

 Liversidge 氏は、DG MediaMind社が提供するソリューションの3つの主要な機能を紹介。1)クロスチャネル向けに全アセットを一元管理し、2)テレビ、PC、タブレット、スマートフォンなど多様なスクリーンへアドコンテンツを配信し、3)そしてカスタマイズ可能なクロスチャネルレポートによって統合分析を行う、インテリジェントな広告プラットフォームであると解説した。

ディスカッション中のDean Donaldson氏。左はMEDIACOMの石橋啓次氏
ディスカッション中のRicky Liversidge氏。

 また、MediaMindを活用している広告代理店として、MediaCom (GroupM Japan)社、デジタル インプリメンテーション アンド インベストメント ディレクター 石橋啓次氏によるセッションも行われた。同社では、ブランディングにおける広告の効果を数値として測定する手法の一部として、MediaMindが利用されている。

 広告を同じ人に対して50回も100回も表示することは、逆にブランドイメージを下げる恐れがあるということは容易に想像できるが、配信されたインプレッションの何割が何回以上表示されたか、といったことはMediaMindを利用しないと分からない。広告の無駄を排除することを大命題に、様々なデータを統合的に利用し、広告主様のデジタルマーケティングを支援する同社の取り組みが紹介された。

広告の無駄を排除するために、データを統合してデジタルマーケティングを支援する取り組みを紹介する石橋氏
広告の無駄を排除するために、
データを統合してデジタルマーケティングを支援する取り組みを紹介する石橋氏

 イベントの後半には、布施氏を交えてこれからのデジタルマーケティングのトレンドについて参加者と討論。マルチスクリーン時代を迎え、遅れていると言われている日本でデジタルマーケティングをどう展開していくのか、参加者と熱い議論が行われた。

(左から)石橋啓次氏、Ricky Liversidge氏、Dean Donaldson氏、布施一樹氏
(左から)石橋啓次氏、Ricky Liversidge氏、Dean Donaldson氏、布施一樹氏

 リッチメディア化だけでなく、今後はテレビとオンライン両方の相乗効果を狙った、統合的なキャンペーン計画がより重要になる。マルチチャネルの境界線が曖昧になれば、計画も効果分析も統合的に行う必要が出てくる。テレビとオンラインの両方のテクノロジーを持つDG MediaMindの動きには、これからも注目していきたい。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2012/12/11 11:46 https://markezine.jp/article/detail/16833

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