Deloitte Touche Tohmatsu Limitedは、12月6日、アジア太平洋地域のTMT(Technology, Media & Telecommunications)業界における過去3年間の収益(売上高)成長率からなる成長企業500社のランキング、第11回「デロイトアジア太平洋地域テクノロジーFast500」を発表した。
日本企業は26社ランクイン
日本企業の最上位は売上成長率3,950%を達成したモバイルオンラインゲームの企画・開発・運営のgumiが7位に。そして16位、住宅地盤の高度再解析サービスの地盤ネット(2,014%)、53位、モバイルエンターテイメントプラットフォーム運営のモブキャストが(898%)と続く。
売上高成長傾向
500社全体の3年間の平均売上高成長率は467%となり、昨年の476%から微減。上位5社の平均売上高成長率は6,837%を記録し、500社全体の売上は力強い成長を見せている。売上規模では10億米ドル以上は14社(昨年は8社)、5,000万米ドル以上1億米ドル未満は78社(昨年は44社)と増加した一方、1,000万米ドル未満は177社(昨年は207社)と減少し、2010年度の175社に戻る結果に。
国別傾向
昨年に引き続き、台湾が今年度も国別企業数でトップとなった。ランキング1位のProCrystal Technologyや、5位となったBrightek Optoelectronics(昨年8位)が上位にランクインするなど、全体では昨年の133社と同様の130社となった。
中国は500位以内に103社が入賞し、2位となった。フラッシュマーケティングサイトを運営するVipshopが2位(7,998%)、オンラインゲーム開発のGamewave Groupが3位(6,214%)を受賞した。
韓国はトップ10内に2社がランクインするなど、71社で国別では3位となった。オーストラリアは60社で、インドは4位にランクインしたOnline RechargeServicesをはじめ全体で55社となり、ニュージーランドはその小さな市場にもかかわらずEROADが10位にランクインするなど全体で45社となった。日本企業は7位にランクインしたgumiを含み、全体で26社の受賞となった。
業種別傾向
半導体/部品/電子機器分野は160社となり、昨年の166社からは微減となったが、2010年実績の77社からは依然として倍以上の水準で、業種別トップを維持しており、ランキング1位のProCrystal Technologyや5位のBrightek Optoelectronicなどが上位に入賞した。ソフトウェア分野は119社となり、昨年の87社から大きく増加し、2位となった。
インターネット分野は、個人消費の低迷により、昨年の92社から85社と減少したが、中国のVipshopとインドのOnline Recharge Servicesがトップ5にランクインした。
通信/ネットワーキング分野は40社で昨年に続き業種別4位、バイオテクノロジー/製薬/医療機器分野が33社で5位となった。コンピュータ/周辺機器分野は25社、グリーンテクノロジー分野は19社となり、昨年とほぼ同数となった。メディア/エンターテインメント分野はGamewave Groupが企業別トップ5に入るなど、19社がランクインした。
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