Facebookに2012年を総括されて嬉しいか?
2012年を振り返るといえば、Facebookが「2012 今年のまとめ」というページを、12月12日に公開した。ここからユーザーひとりひとりの今年のまとめを見ることができる。
ユーザーのタイムラインから印象的な写真など20の投稿が選抜されるのだが、残念なことに自分では編集できないこともあって、全体的に「コレジャナイ」感が漂うページになっている。それもひとつの味として鷹揚に楽しむべきコンテンツだろう。
ところで気になるのは、このコンテンツの公開範囲だ。たとえばこのマーク・ザッカーバーグ氏のまとめ。
20個の投稿があるはずなのだが、友達でない筆者からは9個しか見えない。ということは、残りの11個は友達のみ公開の写真や近況が選ばれているということだろう。元の投稿の公開範囲がそのまま活きるという、わかりやすいプライバシーコントロールがされている。
ただし、これがまた別のプライバシー上の問題を誘発することがある。たとえば、親しい友人のまとめを見たとき、投稿が19個しかなかったらどうだろう? リスト機能かなにかを使って、公開範囲を外していたことがわかってしまう。
つまり、プライバシーコントロールしているらしい、というメタ的なプライバシー情報が相手に伝わってしまうという問題だ。個人的にはまったく気にならないのだが、こういった人間関係の機微にすごく慎重な人がいるのも確かだ。
Facebookのように複雑なプライバシーコントロール機能を有しているSNSでは、こういった感覚は逆に不利に働く。コントロールできるポイントごとに、そのメタ情報が知られるかどうかが気になってしまうからで、Facebookに対する不評の一端は、こういったところにもあるのかもしれない。