高血圧の薬の副作用は増毛効果?「Rogaine」の誕生
男性の85%に増毛効果があるとされる「Rogaine」。Rogaineは「minoxidil」という薬からできているそう。Rogaineが商品として市場に出たのは1988年。材料のminoxidilは、当時は高血圧を治療する薬だった。この薬を飲んだ高血圧の患者から、次々に「髪の毛が増えた」といった声が聞かれるように。ところが、それは頭皮だけでなくて腕や足など全体の髪の毛を増毛してしまうお薬だった。この問題を解決するために、頭皮の直接塗ることでそこだけが増毛する商品が誕生した。
菜食主義から生まれたみんなの朝ご飯、コーンフレーク
1894年、ミシガン州の療養所で管理人をしていたJohn Havey Kellogg博士。彼と彼の弟のWillは2人ともプロテスタントの一派のセブンデー・アドベンチストだったので、厳しい菜食主義に合う患者の食事メニューを考えていた。
そんなある日、弟のWillがたまたま茹でた小麦を置いておいたところ、乾燥して堅くなってしまった。捨ててしまわずに、それを長い生地に伸ばしてもらうために業者に持っていったところ、返ってきたのはパラパラしたフレーク。患者に出してみたら大好評! その後兄弟はとうもろこしなど様々な材料で実験し、1906年にコーンフレークを販売するためにケロッグを立ち上げた。でも、弟のWillが商品に砂糖を加えることで健康効果を下げたため、兄のJohnは会社への参加を断ったそう。
やめられない、止まらないポテトチップスの生みの親
アメリカではサンドイッチのお供といえばポテトチップス。サンドイッチは向こうの主食といっても過言ではない。それだけポテトチップスは沢山食べられてる。
そんなポテチを発明したのは、1853年、ニューヨーク州のサラトガスプリング近くでシェフをしていたGeorge Crum。お客から、フライドポテトがフニャフニャしている、カリッと揚がっていないと何度も文句が。腹が立ったシェフは、ポテトをなるべく薄く切って、高熱の油で挙げて塩をかけて出したそう。嫌がらせで出した商品が、「サラトガチップス」としてお客に大ヒット。穏やかなシェフだったらポテチは生まれてなかったかもしれない。
新しいアイデアはどこから生まれるかわからない
とあるサイトによると、タバコの「Lucky Strike」は、工場の作業員が暴動を起こしていて工場が閉鎖されていた期間、タバコが数日放置された結果味がかなり良くなったというお話もあるそう。Wikipediaを見ていたら、Lucky Strikeのロゴをデザインしたのは、キャンベルスープやガソリンスタンドのシェルや、コカ・コーラのロゴをつくった工業デザイナーのRaymond Loewy(レイモンド・ローウィ)だって。こうやっていろんな商品やブランドの歴史をお勉強すると面白い発見がいろいろある。
決まったやり方をするだけでは決まったものしか生まれない。新しく何かを発見し、新しく何かを生みだすには、時にはミスをしたり遠回りをしてみるべきなのかも。デザイングッズが購入できるFab.comから。「Make Mistakes.」
